俳句関係の記事は、このブログにしても週刊俳句にしても取っ散らかして殴り書くようにしている。いつ頃からは忘れたし、なぜなのかはわからない(たんに気分?)。
紙媒体でも、きほんそれは変わらない。少し前に、『川柳木馬』という同人誌に、八上桐子さんの川柳について寄稿する機会を与えられ、書いたときも、取っ散らかろう、暴れよう、と意識はした。けれども、なかなかそうは行かず、何割かは意図どおりにしても、あとの何割かは、やっぱり「ちょっと正座なかんじ」になってしまった。
退屈なお行儀がちょっと残ってしまった理由のひとつは、苦労したこと、難渋したこと。苦しすぎて、乱暴に書くどころじゃなかった。依頼をお引き受けする時点で、苦しむことは見えていたとはいえ(好きな作家だから何か書きたいが、だからこそ何をどう書けばいのか、とても難しい)、締め切りまでずいぶんと日にちがあったにもかかわらず、締切の前日だかに、「遅れそうです」と泣きを入れた。最後は、自分へのニーズ、つまり川柳をやっているわけではない自分に、まっとうな作品論を期待するわけでもなかろうから、俳句と対照させながら、なんとか書いた。(『川柳木馬』の当該号=第173号・174号は、八上桐子さんの60句、ならびに暮田真名さんの作家論を掲載。手元の残部はなくなったので、ご興味のある方は、木馬の連絡先 kaorimokuba0522@gmail.com までどうぞ)
0 件のコメント:
コメントを投稿