有名句《たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典》が、1667年の《たんぽぽのぽぽともえ出る焼野かな》まで遡ること、途中、短歌(河野裕子)もあり、加藤楸邨ありと、「長い歴史」を踏まえた快作・怪作であることを知っただけでも、私には良かった。
下敷きになるテクストは俳句や短歌ばかりではなく、例えばデカルトの「我思う、ゆえに我あり」。引用先として、下敷として、原典として、さまざまな「本歌取り」「パロディ」が展示されている。もちろんのこと、この記事に挙げられた以外にも実例が多く存在するはずで(デカルトで言えば、《われ思はざるときも我あり籠枕 三橋敏雄》は掲げられていない)、みなさん、いろいろやってますねえ、というかんじに、ちょっとにんまりとしてしまうのでした。
ラヴ&ピース!
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