予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第23弾。
ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して(デヴィッド・フランケル監督/2011年)
ブルーバレンタイン(デレク・シアンフランス監督/2010年)
「ビッグ・ボーイズ~」は、野鳥マニア3人の話。ジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソン、スティーヴ・マーチンという、新旧の大好きな俳優の共演、とあって、劇場で観よう観ようと思いながら、先に観た雪我狂流さんの「ビデオでじゅうぶんだよ」のひとことで見逃した。それと、邦題のひどさで、ちょっと引いていた(原題は「The Big Year」) 。
軽い。
一年間で北米大陸で何種類の野鳥を見たか(聞くのも可)を競う、その競技名が「The Big Year」。原題のままでいいと思うが、何、これ? 「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」って?
「マニア」の話というのは、きほん、おもしろい。そこに「競争」という要素が加われば、もっとおもしろい。楽しめた映画です。でも、大した映画ではない(狂流さんの「ビデオでじゅうぶんだよ」と言った理由がわかる)。
「ブルーバレンタイン」は、本国ばかりでなく日本でも評判になったようだ。で、観ての感想は…
重い。
ただただ、重い。
それもリアルに重い。
重い映画はたくさんあるし、救いのない重さをもった映画もたくさんある。けれども、それらは所詮、「話」の展開として重い、「話」の内容が重いということ。「ブルー~」の重さは、「話」の重さではない。誰もが、すぐそばに抱えている重さ。
実は、この映画、封切当時、妻と銀座で映画でも観ようかという話になり、どれを観ようかという候補の一本だった。
あのとき、観なくてよかった。
「ブルーバレンタイン」はきちんと出来ている映画です。大した映画です。でも、「ビッグ~」の勝ち。少々へなちょこな映画でも、「話」のほうがいい。映画では、きほん、「話」がいい。それって「話」だから、と言えるほうがいいような気がします。
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