2025/06/04

■山椒の実

山椒の実は、季語としては初秋だそうですが、現代の現実世界では初夏、八百屋さんに出回る。今年はかなり少なめに購入。それでも、茎から実をとる作業には、夫婦ふたりで小一時間。

ここから、ちりめん山椒やら何やら、食卓への貢献度はひじょうに高い。



2025/01/17

■無料頒布:興味のある人は世界の何処かにいるはず篇

欲しいとう方は、tenki.saibara@gmail.com まで。ご遠慮なく。

『蒸しプリン会議』2017年秋冬

2号だけ(当時文フリのタイミングに合わせて)出た幻の俳誌の第2号。6名各5句を収納。業界最軽量を『はがきハイク』と競う。6名の構成は手にとってのお楽しみ。残部わずか(印刷すれば増えるんだけれど、とりあえず手元にある現物を)

西原天気人名句集『増補版・チャーリーさん』

オリジナルの紙製(2005年・私家版)は残部少量につき、PDFで「増補版」を作成(2011年)。句数がオリジナルから増加。メールに添付しますのでタイムラグなし。」

robin d. gill『浮け海鼠 Rise! Ye Sea Slugs』

海鼠句を1000句近く集めたアンソロジー。総頁数480。世紀の奇書、否、名著です。解説は英語。原句の英訳もあり。これは手に入れておいたほうがいいです。なお、表4に私の推薦文あり。※無料と銘打ちながら恐縮ですが、送料のご相談をさせていただきます。





2024/12/20

■ライヴ(2025年1月26日)のお知らせ

128s イチニッパーズ ライヴ

2025年1月26日sun
13:30 開場 14:00 開演

くにたち 地球屋 http://chikyuya.online/
地球屋さんはJR国立駅南口から大学通りの左側を南へ5分。一橋大学東校舎の数件手前の地下です。

チャージ1500円+ドリンク

Shiori vocal, èrhú(niko) Goro bass, vocal
Masaru percussion Yuki piano Tenki guitar

二胡フィーチャーのインストも数曲。

お問い合わせは tenki.saibara@gmail.com まで。



2024/12/18

■俳句の述部

俳句は…、とか、俳句とは…、とか、それに続く述部は、ほとんどの場合、《願望》である。

というシンプルで、当たり前すぎるかもしれない話。

こういう(大きな)主語に続く述部は、例えば定義とか、場合によっては教条もあり得るのだけれど、そのときもたいていは《願望》含み、《願望》そのもの、というが気がしていて、ただ、これは悪いことではなく、文芸、あるいは表現ジャンルでは、それでいいのだと思う。「願望に過ぎない」のではなく、願いに向かって突き進んでいるわけです。

いろいろな(人の)願望が重なり合うところを喜び、希望を見出すのか、あまりにも互いに遠いことに諦念・絶望を味わうのかは、次の問題なのですが、いかにも、それしかない、自明の真理、みたいに宣言される述部にしても、その人の願望なのだ、と思うことにしている。

すると、特定の述部にっそぐわない句を、あらかじめ除外する態度は免れるし、いろいろな俳句的事象をふところ深く受け止めるられる。気がする。

ラヴ&ピース!

2024/12/16

■気にならない誤字・ざわざわする誤用

この記事の要点

1 誤字は、直せばいいだけの話。

2 ざわざわする誤用


俳句に一片の興味もなかった若い頃、「現存」の俳人として唯一名前を知っていたのが金子兜太だったのですが(当時はもちろんご存命)、その金子兜太の新聞コラムに、「誤字のない文章は勢いがなくてつまらない」だったか「誤字くらいあったほうが勢いがあっていい」だったか、たしかそんなことを言っていて(このふたつ、ニュアンスに相当の違いがあるが)、おもしろいことを言う人だなあと感心した。

自分自身、これまで何万回、何億回(?)、誤字をやらかしている。からというのではないが、あるいは、にもかかわらず、誤字については鷹揚というかいい加減なところがある(あっちゃいけない、と四方八方から言われそうだが)。誤字と気づけば、書いた人でも読んだ人でも「直せばいいだけの話」というスタンス。

誤字は、あからさまであればあるだけ、それが誤りとわかるぶん、タチがいい。タチが悪いのは、誤りには見えない誤り。そうとはわからない事実誤認であるとか、虚偽であるとか。

一方、ワープロ、PCの普及によって、タイポ(タイプミス)とは別に、日本語変換ミスは急増しているはず。最多はおそらく「追求/追究」と「追及」。ネットニュース記事でもたまに見る誤変換。それもまあ、あまり気にならない。

ところが、誤用は、ちょっと気になる。なんでなんなのか、よくわからない。自分自身、誤字のように何万回とまでは行かなくても、たくさんの誤用をやらかしているのに、やっぱり気になる。

いくつか頻出の誤用があるなか、「すべからく」は、これまでこんなにも「誤用例」として語られ続けているにもかかわらず、いまだに目にする。で、これを見ると、ざわざわする。誤字には鷹揚なつもりの私なのに、ざわざわする。

おそらく「すべからく」含みのセリフは、たいてい大上段だし、カッコつけたところがあるので、そんななか誤用? そのノリで誤用? というのが、ざわざわの理由です。

日本語に詳しいわけでも厳格なわけでもなく、「べき」論が好きなわけもないのに、ある種のものにはざわざわしてしまう。まだまだだなあ、と。

ラヴ&ピース!