2012/07/19

脳レゴ

このところ、
脳レゴ脳レゴ脳レゴレゴレゴ
…という一行が妙に頭に取り憑いて離れません。

続いて、
脳レゴ脳レゴ脳レゴレゴレゴ
脳レゴ脳レゴ脳レゴレゴレゴ
何が生えてる僕の木から じゃ
なくって ええと 頭から?
何が根を張る 折り紙脳に?
ほう ほう 放って くれ 斧を!
うんうんうんうん よし ずしん!
これ、パンクバンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの歌詞の一節。武村知子日蝕狩り ブリクサ・バーゲルト飛廻双六』という本をめくっていて、ここに立ち止まってしまった(ほかにも立ち止まる箇所だらけではあるのですが)。

ブリクサ・バーゲルトは、ノイバウテン(って略して言ってました、当時)のリーダー。バーゲルト愛(それはもうあふれるような)が1冊の本になったのがこの本で、歌詞の邦訳、バーゲルトの発言、著者によるインタビューが成分。わかりやすくはないけれど、めくるところめくるところ、いちいち不思議な刺激物にぶつかる、というか、踏んじゃう、というか。

著者による詩的コラージュのようにも見えるので、通しで読まず、手元に置いて、ときどきパラッとページをめくっている。




YouTubeで探すと、脳レゴの動画、あった。

2012/07/18

観くらべ 第16番 妻と夫

予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第16弾。

過去の観くらべは、こちらに適当に。


テルマ&ルイーズ リドリー・スコット監督/1991年/アメリカ



哀しき獣 ナ・ホンジン監督/2010年/韓国


「テルマ&ルイーズ」は女性2人が週末旅行でちょっとハメをはずすつもりがとんでもないことに(殺人罪その他)。といっても、それほどシリアスではなく、笑いもありの逃亡記。いろいろ見せ場はあるが、なんといっても、フォード・サンダーバード1966年型。これを駆っての逃亡なのですが、映画の主役はこのクルマといってもいいくらい(荷物を積み込む旅のはじまりから、ラストシーンに至るまで)。


色もこれです。アメリカの砂漠の中のまっすぐな道、土埃にまみれたドライヴインに、まあなんとよく合うことか。当たり前といえば当たり前ですが、アメリカ車はアメリカを走るべき。

この映画、理屈を言えば、女性の抑圧(いろいろな意味のひどい目)からの解放、その挫折ということで、そのへんの押さえ方(シリアスな背景の作り方)がきちんとしていて、いわゆる「いい映画」。ただ、ちょっときちんとし過ぎている。

前半はややかったるく、主婦テルマが一皮むけて、ワルになっていく後半がおもしろい。ラストは、「おお、こう来るか。まあ、これしかないか」と。



一方、この邦題、どうにかならんかな?という「哀しき獣」(原題はYellow Sea 黄海)。しばしば最悪・最低の邦題ってありますよね。したたがないのか。いちおうその分野のプロ(配給会社?)が頭を捻ってるんでしょうけれど。

ナ・ホンジン監督の第2作で、デビュー作「チェイサー」は、とてもおもしろかった。監督の手腕も感じた。で、このいわゆるクライム・サスペンスも期待して観た。

韓国映画はだいたいそうなんですが、暴力シーンがエグい。

この「哀しき獣」、依頼殺人が鍵で、途中、抗争・乱闘シーンも多いのですが、ピストルや拳じゃないんですよね。ナイフ(というか、もっと長い。出刃包丁のもっと凶悪な感じの包丁)。それから斧。

斧、ですよ、斧。

まあ、それはそれは血がハデに出る。殺されるほうも殺すほうも、血まみれです。そんな返り血ばっちり、生傷だらけの顔で街を歩いていたら、不審尋問されるだろ?というくらい、ブラッディです。

まあ、しかし、おもしろい。映画全体として、観ているこっちを引っ張っていってくれる感じ、吸引力、駆動力がとても大きい。サスペンス(謎と謎解き)部分は、ちょっと凡庸ですが、ともかく、破壊と暴力の迫力がすごい。

さっきまで食っていた骨で撲殺(原始時代!)、クルマの潰れ方もすごい(グシャグシャ)、主人公は逃げる逃げる、走る走る(こんなタフな走り、見たことがないくらい走る)。

第1作「チェイサー」と比べたら「チェイサー」のほうがきちんとまとまっています。推測するに、デビュー作で得た「優等」の評価に居心地の悪さを感じて、映画上の「やりすぎ」や「やんちゃ」や過剰・暴走をあえてやってやるぜ、という、そんな感じもあります。「じょうず」と褒められたら、「じょうずだけじゃない」ところを見せたい。そういう監督、そういう人って多いんじゃないでしょうか。

第1作の「チェイサー」のほうが出来がよく、観ていておもしろい、それはそうでしょう。しかし、「哀しき獣」の、めいっぱいさ加減、みたいなものは、愛してしまいたい。



で、勝敗ですが、「テルマ&ルイーズ」のほうが「いい映画」なんだろうと思いますが、「哀しき獣」のほうが、長い時間(140分)とりあえず目が離せないということで、こっちの勝ち。



ところで、今回はとりわけ奇妙な組み合わせのように見えて、やはり共通項は見つかります(不思議ですね)。それは「男女(夫婦)」という要素。

「テルマ&ルイーズ」における女性たちの鬱屈・不幸は、男性(愛する/愛される男性)から来ている(わかりやすくいえば、テルマのにとって最低の旦那)。「哀しき獣」の主人公の行動の動因になっているのは、妻の不貞。

いわゆるコインのウラオモテかも、です。今回の2本は。

人間のつがい、男性と女性、その関係というのは、しばしばきわめて困難。悩みの種。元凶にもなり得るのですね。


2012/07/17

ああ暑い

…ので、サンバなど。



セルジオ・メンデスといえば、ブラジル66。かつては米国ヒットパレードを賑わしたポップ・グループの親方。観光地的な薄さ・軽さは、とくだん悪い意味ではなく、実際、ブラジルの曲を米国に紹介する観光大使的な部分はあったわけです。

ところが、2006年の「Timeless」というアルバムはヒップホップとの融合とやらで、ゲストは豪華、音はそうとう渋い。

66年型の軽佻浮薄か(でも洒落てはいましたぜ)、06年の「再読み込み」型か(民族音楽ブームを経てのちのセルジオ・メンデス)。これはどちらがいいというものではなく、「豊かですね、音楽伝統」「更新されますね、モード」。伝統と現在が一挙両得の仕事と見ていいのでしょう。

それにしても、この「タイムレス」というトラックの電気ピアノの音には、ほんと、惚れてしまいます。フェンダー社製ではなくウーリッツァー社製っぽいぞ、と、これは合っているか間違っているか知りませんが、そんなふうに微に入り細に入り愉しめる音という話なわけで。



1966年。ばりばりにエキゾチック。









67年、さらにエキゾチック。傘がそそります。

2012/07/15

某日日記 亀十ほか

七月某日。

憲武画伯が近々引っ越すことになり、ついては狭くなるその部屋に収納しきれそうにない絵と額縁を預かってもらえないかという、前々からあった相談、「あいよ、うちも広くはないが、どこかに押し込んでおくことはできるだろう」と、これはyuki氏が答えたもので、いよいよ憲武画伯の旧宅へのクルマを走らせる夜。

言問通りのここを右折という、その目印のガソリンスタンドが消え(不景気なご時世ですな)、勘を頼りに曲がった角がちょうど正解。飼い猫のランちゃんに、じゃあちょっと行ってくるね、と。

額縁を積み込み、画伯、yuki氏、私の3人で西へ。晩御飯でも、と、甲州街道のイタリアンなファミレス。ジローという私たちの年代には懐かしいレストラン(御茶ノ水にあったよね、憲武さん、画材屋のレモンとかもよく行ったでしょ? ああ、やっぱり)の新業態店。

そのうち雨が降り出した。3人いっしょに荷を下ろすつもりだったが、濡れたら悪いのでそれは明日の作業にして、画伯を最寄り駅の武蔵小金井まで送って差し上げる。

で、憲武さんからいただいた浅草・亀十のどら焼。これだけの量を私が全部食べたら確実に死に至るので、各所におすそ分け。ひとつは夫婦(めおとと読む)で、はんぶんこして食す。

憲武さん、ありがとう。うまい。

七月某日。

yuki氏の生徒さんのピアノ発表会が近づく。今年もピアノ先生4名で8手ピアノの演奏、その練習が階下から聞こえる。

七月某日。

ウェブサイト「スピカ」での一日一句「虫の生活」(≫ link )が折り返し点を迎えつつあり、何日分か先に入れている原稿の、その短文ネタに詰まる。詰まりまくる。テーマは決めていないので、何を書いていいようなものの、やはりそこは考えてしまい、それでも、なんとか頭をヒネる。途中、もう少し物騒なことを書いたほうがいいのか、とも考えたが、今回は穏当な流れで。

七月某日。

ウラハイに「おんつぼ Love of Life Orchestra」(≫ link)を書く。懐かしい音だが、CDの音(YouTubeの音)は、当時聴いていたビニール盤の音とは違う。

2010/07/22

夏のジャケット


Marc Johnson: Sound of Summer Running  ≫YouTube