2016/07/11

■風景の物語 特集「BARBER KURODA」の件

週刊俳句・第481号でちょっと風変わりな特集「BARBER KURODA」
≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2016/07/barber-kuroda.html

発端は「解題」に記したとおり。

原稿依頼に際しては、写真3葉を添付、内容・スタイルともに随意との要綱のあと、「ただし、ご自分に何が期待されているかのニーズ把握はしていただきたく存じます」という、編集者として極悪非道な一文を添えたのでありました。

2016/07/10

■大正昭和 『面』第120号の2句

『面』第120号(2016年7月)より。

大正はみんなお化けや逢ひたしや  加茂達彌

ラジオから昭和歌謡やもうねむい  三橋孝子


いずれも無季。1句目は夏といえないこともないけれど、むりやり有季に読むこともない。

〈逢いたい〉〈ねむい〉に、思いが強くにじむ。


ちなみに「大正昭和」で画像検索すると、同じ調子のイコンが並ぶんですけど? 



2016/07/09

【句集をつくる】第14回 本という器

造本や装幀はデザイナーさんの仕事。希望やアイデアは伝えますが、私のできることは知れている。それでも興味はあるので、すごく興味があるので、その手の本を手に入れました。


本文用紙の見本が付いているところなど、これはつまり、プロ仕様。

そそられる。プロじゃないけど、そういうハードコアなノリは、そそられる。

造本と謳う以上、ふつうの造本にはしないぜ! という心意気。表紙(上の写真だと赤い部分ネ)を最小限の大きさにして、束(つか)を見せる(下写真)。


ちょっと『けむり』にも似ている。

世界の変態的造本も紹介。



ぶわっと膨れてしまう袋綴じとか(↓)、すごいぞ、ドイツ。


佐藤文香さんの句集『君に目があり見開かれ』(2014年/港の人)の出版祝賀会でお会いした装幀家・吉岡秀典さんも、装幀寄りの話題で紹介されています(↓)。



造本や装幀、凝って、どうするの? 要は内容(俳句)でしょ? という意見もありましょうが、「要は俳句」ならば、本にすることもない。

ブツとして句集を作る以上、ブツにこだわりたい。

夢は膨らみます。

膨らませ過ぎて、またもや、「じつは、句集つくる気、ないでしょ?」という声が聞こえてきそうです。

■家族? 憲法改正とポンコツ映画その他

家族家族、家族愛家族愛、言う映画にロクなものがない。だいたいはポンコツ映画です。

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ところで、いま話題の憲法改正。悪評紛々の自民党改正草案。第二十四条(家族、婚姻等に関する基本原則)は、こんなぐあい。

≫http://tcoj.blog.fc2.com/blog-entry-24.html

「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。」との前文を追加。

現行の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」の「のみ」が削除され、「婚姻は、両性の合意に基づいて成立」。

噴飯物の前文もさることながら、「のみ」の2文字削除は、ぞんがい大きいそうです。カジュアルにいえば、ふたり以外も口を挟める。

個人が見いだされ、人権が獲得された、というのが、歴史の大きな流れだと思っていました。この改正草案は、百年以上過去に後戻りしたような感じです。

憲法改正一般について、私の見解は、「変えたほうがいいとこは議論して変えたらいいんじゃないの。ただし、現政権による改正は絶対ダメ」というもの(この意見、わりあい分厚く存在すると思っています)。事態を硬直化させる「護憲派」には与しないけれど、だからといって、いまの政権に改正やらしちゃ絶対ダメ。それは、この改正草案・第二十四条だけを見ても明らか。

「家族」を、乱暴に称揚されても、困っちゃいます。この「改正草案」のおかげで、映画やドラマの「家族愛」への嫌悪がいや増してしまった。

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で、ちょっと別の角度から。

竹井紫乙句集『白百合亭日常』の18ページに並んだ3句。

北極へ時々行ってしまう母  竹井紫乙

現れてみたり消えたりしてる父  同

リビングで暗い未来が咳をする  同

コクのある家族像。

ポンコツ映画が謳う「家族愛」からは遠い。

なお、3句目、「暗い」とあるのに、あまり暗い感じがしないのは、句の並びのせいかもしれません。どこにも行ってしまわない母、現れっぱなしの父のほうが、よほど暗い。


家族にも家族愛にも、昨今いわれるところの「ダイバーシティ」を期待したい所存であります。

2016/07/08

■陰謀論、スピリチュアル、健康詐欺・治療詐欺……もうガタガタになっちゃったのかなあ?

幼稚な陰謀論、スピリチュアル、健康詐欺・治療詐欺etc、いわゆるトンデモで片付く物件を、「この人は理性的なはず」と思っていた人たちが支持する。ほんとにせつなく、暗澹たる気持ちになるですよ。

トンデモはいつの世もあるんだけど、知人が、となると、ね。

そっとしておくのが最善策なんだろうけど。


社会がガタガタになっちゃったような気がする。

Medeski Martin & Woodでも聞きながら、夜を過ごしましょう。