2016/11/05

■句集の序文がいかにバカげていて読者に迷惑か

…について、以前、ウラハイに書いたのですが。

http://hw02.blogspot.jp/2016/07/4.html

映画に喩えるよりも、小説本のほうがわかりやすい。

小説が始まる前に、どんな作家か、この話のどこが見せ場か、そんなことを滔々と、巻頭で語られたら、どうします?

げんなりしますよね。その本、捨てたくなりますよね。

(実際は捨てたりはしなくて、序文は飛ばして、無視して、話を読み始めるわけですが)

というわけで、序文、要らない。


なお、著者自身が書く手は、ある。ネタバレに気をつけながら(つまり、集中から句を引いたりせず)、読者への挨拶として。


なお、鴇田智哉『こゑふたつ』(2005年)の序文(今井杏太郎)は、上記に該当せず。


すばらしい。

「黙って静かに」は、句集に序文に寄せまくるエラい人たち(結社主宰etc)が肝に銘じるべき、かな?(かわいく首をかしげるポーズで終わる)

2016/11/04

■スラップスティックに過剰 久保田紺の一句

寒くなってまいりましたね。なのに、こんな話題でなんですが。

ホームランバーの当たりがとまらない  久保田紺

ホームランバーと聞いて、姿かたちまでは思い出せなくても、籤付きのアイスクリンであることはわかる世代です。

で、調べてみると。

http://bonkura-oyaji.blog.so-net.ne.jp/2009-09-12

ああ、これこれ。銀紙に赤・青の印字というのがこの手のアイスの定石デザインのような気もして、で、この手のアイスがたいそう好きでした。美味しそうでしょ? この包み紙。

さて、掲句。

当たればもう一本なのだから嬉しいのですが、「とまらない」となると、これはもう、当たったとか嬉しいとかいう話ではなく、なにかとんでもないことが起こっている。

食べたら、当たり。もう一本。食べたら、また当たり。もう一本。食べたら、また当たり。もう一本。食べたら、また当たり。もう一本……もう、笑うしかない。

これは例えば、『ぼくの伯父さん』(ジャック・タチ監督/1958年)、ビニールホース工場で、ホースが絶え間なく出てくる、あの可笑しさに似ているかもしれません。


久保田紺句集『大阪のかたち』(2015年5月/川柳カード叢書)より。


過去記事≫アフロとかポニーテールとかテンガロンハットとか
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2015/10/blog-post_25.html

2016/11/03

■外階段:神奈川区青木町あたり

日曜日に結社「街」のイヴェントに参加したあと、駅近くのホテルで一泊。翌日「街」同人の方々と散歩。地元のゆげさんが青木町(元の神奈川宿に近く旧跡が多い)を案内してくださる。

途中、歴史的遺物よりもむしろ外階段に目が行ってしまう。

幅40cmくらい? こんなに狭い外階段はめずらしい

ゆげさん推奨物件「さくら旅館」。脇に回転外階段

地階の存在を匂わすかのような扉と窓

2016/11/02

■世界は、否、我が家はゲットーか?

1月にギターを購入。のんびり続けております。

過日、嫁はんに電子ピアノ(ステージピアノという分野があるらしい)を買わせるという目論見はいちおう成功。


でね、10月初旬に初めて合わせました。

夫婦ふたりで演奏! うひゃあ、おぞましい!

そんなことを言うものではありません。老後のたのしみは、いくつあってもいい。

ダニー・ハサウェーの The Ghetto。2コードの繰り返しです。ベースがないので、ギターでベースラインとコードを半々。ついで、数日前に2度目。このときはブルース進行。月2回ペースというのは頻度低すぎにも思えるかもしれませんが、先は長い。

エレピ購入を大いに渋っていた嫁はんですが、居間に置いたコレで、本業のほうの練習をしたりして、「テレビ見ながら出来るのがイイネ!」などとのたまっております。

2016/11/01

■困った席題に出くわしたときの対処法

結社『街』のイヴェントで横浜まで出かけ、「俳句相撲」という団体戦の句競べ(ルール等、詳しく知りたい人は『街』の人に訊いてください)に参加。ひとりずつに席題が割り振られて、句をつくり、選を競うのですが、「その題だけはイヤだ」と思っていると、それに当たってしまうのが世の常でござんして、私に与えられた題は「ハロウィーン」。

つくったことがないし、つくる気ゼロ、これからも一生つくることがないと思っていた題でつくらねばならないときの気持ちって、わかりますか?

(くそったれ。世界よ終わりやがれ)

でも、つくるしかない。「ハロウィーン? それではみなさま、さようなら」と帰るわけにもいかんでしょう? 

というわけで作句にとりかかったのですが、どう対処するかに、ふたつの方法がある。

1 わけのわからん句をつくる

2 すっと身をかわす

どうでもいいという作句態度は同じですが、出来上がる句はずいぶんと違ったものになる。

「1」はつまり、「ハロウィン菅井きん」でもなんでもいいから、前のめりに失敗する。

けれども、こういう席で前のめりに倒れると重傷を負う、というのが相場です。顔じゅう血だらけ。

だから、「2」を選んで、

  ハロウィンの電車に乗ればすぐ寝息 10key

こういう句なら、得るものはないけれど、傷は浅い。


ところで、なぜ、「ハロウィーン」で句をつくる気がないのか?

興味がないから

じつにシンプルです。いつもどおりシンプル。きわめて単純に暮らしております。