風鈴や酢へ放つべく魚を切り ふけとしこ
「魚」 という語を句に使うとき、「うお」と読ませるか「さかな」と読ませるか。
私は圧倒的に前者。
「さかな」は「酒菜」。魚の読みとして歴史は浅い。
…といった伝統主義的な見識というのではなく、「さかな」という音が自分の句に自然に入ってくることはない(不自然に、意識的に使うことはあっても)。
このへんは感覚の問題だし、それぞれの「決め」に属することで、正しさや優劣の問題ではありません。為念。
掲句は『ほたる通信Ⅱ」(2015年6月)より。
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