『オルガン』第16号(2019年2月7日)より。
行く年を船と思えば海に沖 福田若之
妙な理屈は、俳句においてしばしば愉しい。もちろんこれは、妙のいう部分がたいせつという前提のもとで。
掲句。過ぎ去る年を「船」と思うのは、奇妙ではなく順当(陳腐と断じる向きもあろう)。一年=船の置き場所として「海」は妥当(過剰に妥当)。海に「沖」があるのも当然。
この句に「妙」を感じるのは、どうしてだろう。勘違いかもしれぬことを含め、な~んか妙なのだ。
海という許容範囲を問い直す 内田万貴 『川柳木馬』第159号(2019年1月)
ラヴ&ピース!
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