夜濯や別の地球にゐるごとし 柏柳明子
昨日の記事と直喩という点で同じなのは偶然です。
さて、「夜濯(よすすぎ)」という季語、本来は、夜、涼しくなってからの洗濯、昼間に汗した衣服をその夜に洗うといったことから夏の季語。曲亭馬琴編『俳諧歳時記栞草』には見当たらないので、新しい季語かもしれないですね。
電気洗濯機がもっぱらになった現在、夜の洗濯は、昼間は勉学やら遊びで忙しい学生が下宿で夜更けに洗濯機を回し、近所から叱られる、というイメージ(あくまでイメージ)。やはり手で洗う洗濯が、この季語に似つかわしい。
掲句。やはり洗濯機よりも手。欲を言えば、外での洗濯。
もうひとつの地球というネタはSFでしか見ないけれど、別世界というのではなく(気分はそうかもしれない)、わざわざ地球と言ったことで、なんだか、地球の表面(総表面積は約1億平方キロ!)にぺたっと貼り付いた衣服や少量の水を想像させる。きっと、夜の地球のしずけさ、あるいは遠い喧騒とはまた別の地球の音が聞こえている。
もうひとつの地球というネタはSFでしか見ないけれど、別世界というのではなく(気分はそうかもしれない)、わざわざ地球と言ったことで、なんだか、地球の表面(総表面積は約1億平方キロ!)にぺたっと貼り付いた衣服や少量の水を想像させる。きっと、夜の地球のしずけさ、あるいは遠い喧騒とはまた別の地球の音が聞こえている。
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