2014/06/22

■祝婚

某日、某句会(はじめての参加)へ。持ち寄り+1ラウンド終わってからの席題。

新婚ホヤホヤ(これって懐かしい言い方?)の人が参加することがわかっていたので、挨拶句も一句。

蜜豆にしやう結婚おめでたう 10key

「やう」とか「たう」とか旧仮名遣いのわざわざ感というか、日ごろ目にしない感というか、それを面白がれた。

席題は「教養」などというヘンテコリンな題も出た(こういうの好き。季語を席題にするのは嫌い、というか、よく理解できない。題にしなくても、使いたいとき使うでしょう? 季語なら)。

来週はくにたち句会。



あっ、あらためて。

イコマくん! 結婚、おめでとう! お幸せに。

2014/06/20

■身体感覚〔承前〕

前記事「幽霊の身体」。

女性のつくる俳句には一般に「身体感覚」のモチーフが頻繁に登場する。それらの多くが身体を「我」に(しばしばベタベタに)引き寄せた処理である(…)

という部分に、某所で、「身体性の句、なぜ男性には少ないんですかねえ?」との反応をいただき、「みみたぶのほてり、とか、男が言ったら気持ち悪いでしょ? おっさん、なにゆうとんねん! 気でも狂ったか、ということになってしまいます」 とお答えする。

「女性にはなぜ身体性の句が多いんでしょう?」との反応には、「句会で爺ィが喜ぶから、じゃないですか」とお答えする。

イイカゲンなこと、テキトーなことばかり言っている自分がコワいです。

2014/06/19

■幽霊の身体

あまがへる眉間にあふれやまず咳 小津夜景(以下同)

ここはまだすこしすずしい指がとぶ

パセリかと刎ねたらなにものでもない顔

「天蓋に埋もれる家(後)」より。
http://sengohaiku.blogspot.jp/2014/06/ozuyakei27.html

身体部位のモチーフ。

●

女性のつくる俳句には一般に「身体感覚」のモチーフが頻繁に登場する。それらの多くが身体を「我」に(しばしばベタベタに)引き寄せた処理であるのとはかけ離れた「天蓋に埋もれる家(後)」の句群。

崩壊感覚。崩壊して「我」から遠くへと、所在を喪失していく。

もう予想がついてるかもしれないけど実は/実は私はこの家の幽霊なの/広すぎるやうな、狭すぎるやうな、すべてを呑んでしまつたやうな、じぶんの重さで天 蓋に減り込んでしまつたやうなこの家の幽霊なの/ここがすべてを呑み込むせいで、私は世界の外をうしなひ、私は孤独な世界になつた/けれど、どこまでも開 かれた袋小路にゐる私には、もはや出てゆく場所がない(小津夜景・同)



「天蓋に埋もれる家」というタイトルからして、たいそう魅惑的なのですよね。いまさらながら。


付け加えるに、〔魂の容れ物が身体〕という多くの身体感覚モチーフの捉え方と大きく異なり、〔魂=身体の容れ物が「世界」〕。

だから前篇・中篇で、場面設定に丹念に(逡巡しつつ)句数が割かれているのかもしれません。で、後篇で一気に身体=魂の崩壊にまとめあげた、と。

自分勝手に、とても楽しませてもらった連作でした。

2014/06/18

■ただごとではない

母親と握手したことは、あるだろうか? 私は、ない。


したことのある人は手を挙げて。

(手が挙がらない)



母と握手ふつうの握手かたつむり  宮崎斗士

しかも「ふつうの握手」ですよ。

で、なぜか、かたつむり。

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この句にある「ただごとではない」感。その組成とは、まずもって、母と握手するという「なぜに?」感、背景や事情の不思議さであり、「ふつうの」という念押しの反転的な働きであり(特別な握手ならともかく、ふつうの握手をするなんて、どう考えてもふつうじゃない!)、「かたつむり」という季語への展開(もしくは俳句でいわれるところの取り合わせ、斡旋)。それらすべてが、なんとも微妙な不思議をもって並んでいる。

俳句というのは、だいたいは季語というものがどこかに入る。季語がその一句においてどのように働くかは句によってさまざま。

かたつむりはご承知のとおり、夏の季語。この句の場合、上五・中七で述べられていること(母とふつうの握手をしたこと)に単に季節の限定を加えるということであれば、まあ、淡々と読める。それはかたつむりの出る季節、すなわち夏だったのだ。

けれども、「かたつむり」とある以上、かたつむりが登場してくる。

まさか握手した手の上をかたつむりが這う、なんてことではないだろうから、 握手している二人のかたわらか? かたつむりが樹上から母子の握手を見下ろしているようも見える。それはすんなり読者に了解できるようでいて、よく考えると、なんだか奇妙な状況だ。

いったいこの「かたつむり」は何なのだ?と考え始めると、何が何だかわからず、アタマがかたつむりになってしまいそうなのです。



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掲句は宮崎斗士句集『そんな青』(2014年6月/六花書林)より。ほか、気ままに何句か。

すーっと春わが洗面器わが水面

《秋の蛇書棚一列さーっと見る》《鮫すーっと動いてたっぷりの夜かな》など、「ーっと」というオノマトペは、この句集(この作者)の特徴でしょうか(あまり見かけないですよね)。


寒鯉やどこかもやもやした脱稿

この寒鯉も不思議な季語の置かれ方です。

サンバ止む隣りに羽抜鶏一羽

飄逸。

治虫忌や抜歯のあとの青い空

…は切なくノスタルジック。



2014/06/17

■モモ(♂)とムク(♀)

ムクのほうが活発でカラダも少し大きい(上写真がモモ)。