『鏡』第26号(2017年12月1日)より。
人類の上を鳥類秋の暮 八田夕刈
大きな景。秋の空気の澄みきった感じ、夕暮の空のひかりにも、よく合う。
この句で思い出したのが、
夕焼や千年後には鳥の国 青本柚紀
俳句甲子園(2013年)の最優秀句。この句、ツイッターで初めて読んだとき、「千年後じゃなくて今でも鳥の国だよな」と思ったのですが(切れてはいても上五に夕焼とあるのでね)、そのあとすぐ、人間はもういないことが含意されているわけで、そこがこの句の眼目、っつうことで納得したわけです。
はじめの句に戻ると、人類が人類になったとき、棲処は地表。「木から降りたサル」だったわけです。鳥とも、樹上のサルとも棲み分けはできていた。そのうち、空も人間の手の届く範囲になっちゃって、そこで、『大日本天狗党絵詞』(黒田硫黄)のような事態となるわけです(空をめぐる鴉とヒトの抗争)。
なにが言いたいのかわからなくなりましたが、つまり、ああ、ここは地球なんだな、ってことです。
ラヴ&ピース!
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