正誤表の紙片はとても小さい。ないに越したことはないのだが、付さざるを得ない、といった発行者/著者の心持ちを体現するかのように、とても小さく、意匠もない。
だから、ページを開くとき、こぼれてしまうのだが(たいていは見返しあたりに挾んである)、もうすこし大きければ、栞代わりになるのに、と思ったりする。
とはいえ、むこうからしたら、いつもいつも見られるのはかなわない、といったところだろう。
「長き夜」の書物関係への配合・斡旋は安定的で手堅すぎるようにも思うが、そこはそれ、こぼれて落ちた場所は、夜の底なのだからして、焦点は定まる。
掲句は『牧』第16号(2023年12月1日)より。
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