プネウマ pneuma は息とか風とか空気。見えないけれど、見えるものが「そう在る」ことの根拠、というか、土台というか。
霊気と解してもかまわないのだろうけれど、そうすると神秘感が強すぎる。神秘は神秘なのだが、モノ的に、気息や風と考えるほうがしっくりくる。
まなざしはゼリーぢーつとしてゐると 小津夜景「天蓋に埋もれる家(中)」より
小津夜景さんの近作を読んでいると、ふと、そのプネウマを感じることがあるのです。
くらげみな廃墟とならむ夢のあと 同「天蓋に埋もれる家(前)」より
触診のラジオはいつも嗄れている 同「ハラペーニョで人類を」より
あしのうらぽかんと眠るとき他人 同
ゼリーは夏の季語として定着しているらしい。そういえば、クラゲ(これも夏の季語)は jellyfish ですね。
ただの余談です。
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