宮崎斗士句集『そんな青』(2014年6月/六花書林)を、もう少し。
承前≫ただごとではない
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2014/06/blog-post_18.html
ここで「ーっと」という、音引+促音含みのオノマトペに触れ、「あまり見かけない」と言いましたが、言ったそばから一句発見。
緑陰がずーつと続き出口見え 岸本尚毅(『俳句界』2014年7月号)
流行の兆し?
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ま、それはそれとして、『そんな青』は、上記のようなオノマトペ(音引はともかく促音含みはわかりあい多い)が、口語的な、というより、ふだんの生活のなかから自然に口をついて出たような味わいを句に与えているようにも思います。
句意は全体に追いにくく、季語も「なぜその季語なのか」がわかりにくいケースが多い句集ですが、日常生活というのは、きほん理由がないことが多いし、そんなにわかりやすく説明はできない。コトバが「ぽろっ」てな感じで発生する、その感触がそのまま句になっているのかな、とも思ったですよ。
参考かも(≫こちら)
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