俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2015/09/30
■毒婦の威力 『鷹』10月号より
『鷹』2015年10月号より。
百鬼より毒婦恐ろし秋の風
小川軽舟
百人(喩えだけれど)の鬼よりも一人の毒婦が恐ろしい。毒婦のアタマの「一人」が省略されていて、そこがじわじわ効いてくる。一般論のように見えて、特定の毒婦が想定されているような、微妙なニュアンス。
秋風という季語は、それだけで「なんだか俳句」になっちゃうので、「いまさら感」に陥りやすい。ベタに付くより、ちょっとずらして軽く付いていたほうが、気持ちよく読めます。
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