2017/09/26

■鯨はとても大きいという事実 『連衆』第78号の2句 

鯨はとりあえずでかいので、どこにやってきてもインパクトがある。存在感がすさまじい。

天網よりどすんとまっこう鯨かな  谷口慎也

墜ちてくる鯨はかなりめずらしいと思う。

隠喩として機能する句もあるだろうが、そうした喩をしばしばふっ飛ばしてしまう鯨の大きさと重量感に、私(読者)は、ほぉとただ呆けてしまうのだ。

掲句は『連衆』第78号(2017年9月)より。同じ号に、

天の川青い鯨が涕きました  柿本多映

「涕く」は「なく」。

そういえば、句集『仮生』(2013年9月1日・現代俳句協会)に、

  水平に水平に満月の鯨  柿本多映

もありました(≫拙記事:週刊俳句・2013年11月10日号)。



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