潾二郎つながりで、長谷川四郎。
『原住民の歌』(1972年・晶文社)に入っている歌は、メロディーもつく感じの歌です。このところ近くに置いて、何日かに一度、ページをめくる。そんな感じで愛しております(いちどきに読むのは1~2ページ)。
引いてみます。
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病人の歌(全) 長谷川四郎
ひとがいう
おまえは熱が七十七度
おまえの目はみどり色
おまえの舌はまっきいろと
まっくろの
ダンダラジマ
おまえは病気だ
おまえはくたばり
かかっているよ
いや
ぼくはぼくの暴風
ぼくはぼくの難破
ぼくはぼくの暗礁
ぼくはぼくの漂流
ぼくはぼくの
つかまっている木片
そしてぼくはぼくの
朝凪ぎだ
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昼ごはん前のひととき、こういうのを読むと、もう、なんか、とてもいいかんじになってしまうのですよ。
「自分は自分で行くよ。ごめんな」てなかんじで。
過去記事≫余白は余白のまま
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2014/07/blog-post_12.html
絵もなかなかよろしいのです。どの絵も「ぼくはぼくの漂流」な感じで。 |
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