連休最後の日の朝、ふと「今日はどこかで句会やってないかなあ」と句会に行きたくなってきたところへ、「急遽、句会をやることになった。来ないか」というメール。あらま、ラッキー。いそいそと出かける。
席題11題。ヘンテコリンな題も混じっている。
【クラス会】
クラス会幹事がすこし桃くさい
養老の滝にふたつのクラス会 :夏季
【やだ】
あらここはどこかしらやだ竈馬
なにもかもぜんぶいやだと蛇穴に
【くちびる】
がまぐちの硬きくちびる天の川
【パイ】
パイオツに歴史のありて牛蒡ひく
【飯】
立葵それは飯場に似合ふ花
【廊下】
秋の夜は若干ながくなる廊下
【道】
人の道はづれる秋のおばあさん
そのをんな道路工事の音がする
国道はまつすぐ 燕帰る日の
【昔】
蓑虫がむかしの色でぶらさがる
【殻】
にはとりの秋めいてゐる牡蠣の殻
地虫鳴く地殻変動後の田無
【固茹で】
固茹での月が出てゐる板橋区
【シルエット】
シルエットさへも秋めくおばあさん
水澄みてジュディオングのシルエット
清記のない句会なのでメモしたぶん+思い出したぶん。
シルエットという題からは人名が出てきやすい(他の人にも同工異曲)。そういえば、人から言われて思い出した、人名句集『チャーリーさん』には、
良夜ふと村田英雄のシルエット
を入れている。
句会後はいつもの中華屋さんで飲み食い。連休のシメとして、なかなか良い午後でありました。
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