2015/05/14

■置く眼鏡 『豆の木』第19号より

『豆の木』第19号(2015年5月5日)には、太田うさぎさんの「豆の木賞」受賞作。

色鳥や天地逆さに置く眼鏡  太田うさぎ

ふと机の自分の眼鏡を見ると、「おお! 天地逆さだ!」。


第19号向けの新作では、

秋冷の卵の殻を重ねけり  同

なにげないようでいて、「秋冷の」の「の」で、卵と指先の関係が見える。秋冷は季節感であると同時に、卵の殻の「秋冷」。

タイトルの下に写真、句の下に短文(あるいは俳句)が付くのが『豆の木』誌のスタイル。

さしあたって自分を十二音で表すならば「気は小さくてお酒飲み」と思っているが、前半部分については「気が短くて」と言い換えても構わないのであった。(太田うさぎ)

気をつけようと思います。



ほかもゆっくり読ませていただきます。

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