2019/07/05

■あかるさ  『豆の木』第23号より

『豆の木』第23号(2019年6月1日)より。

あきらめのあかるさ昼顔の真昼  月野ぽぽな

あきらめきれないでいるときのうじうじから、あきらめてしまえば、ぱっと気分があかるくなる、あるいは視界があかるくひらける。

というと、箴言めくが、実際、箴言に季語をくっつけたような俳句が多いなか、そこをどう逃れるか。五七五の固定的定型からちょっとずらす、例えば掲句のような韻律の組み上げるのも一手の模様。

「昼顔の真昼」の昼のリフレインが、あかるさを増幅させる。



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