「週刊俳句」第637号に、
ガスの火のあとさき
小川軽舟句集『朝晩』の一句……西原天気 ≫読む
を書きました。
この句集、ほかにも好きな句があって、例えば、
プラネタリウム急に暮れたる弥生かな 小川軽舟
人工・虚構の日没なので「急」は当たり前なのだけれど、なんだかなまめかしい都市風景。「弥生」がいいのかもしれません。隣席同士が異性でも同性でも親子でも、いずれにしても艶がある。
あと、
汐干狩馬穴が汐に浮きはじむ 同
も大好きな句。満潮が訪れ、汐干狩が終わりに近づく。なつかしく明るく哀しい。
〔過去記事〕
≫職場という自然 小川軽舟第三句集『呼鈴』
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