境野大波さんの俳誌「大」が終刊。7年間全30号は短いのか長いのか。
雪我狂流さん、太田うさぎさんのエッセイもこのところの楽しみの一つでした。どちらもよく存じ上げている方ですが、字になったものを読むのはまた格別です。
終刊号で、うさぎさんは、駅や電車の放送で「ど」が「ろ」に聞こえるという話題。「広くあいております」が「ひどくあいております」に聞こえ、「大江戸線」が「大エロ線」に聞こえるという。
そういえば、先日、御茶ノ水駅の構内アナウンス(女性)のサ行がことごとくタ行に聞こえましたね。「ハクテンノウティロニオタガリクダタイ」
終刊号で「エロ幕府」やらの話題かよ、と思いきや、最後は惜別別へとシメて、ソツなく、巧み。
狂流さんは、海外旅行(もっぱらアジア)に頻繁に出かける先の国々はどこも良いところと悪いところがあるが、それでもキライになった国はない(このへんが狂流さんらしい)という。さて、日本の悪いところは?ということで3点、挙げられている。
1 同性婚を認めないところ
2 マリファナが解禁されないこと
3 死刑制度があること
同意。
2は補足が要るかな。医療への活用は世界的趨勢。
3は変えていくのに時間がかかる。世論は圧倒的に「死刑賛成」らしいし。
1はすぐにでもできる。誰にも迷惑がかからず何も悪いことは起きない。なぜやらないのか、ワケがわからない。
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同人誌は、自然消滅も多いのだろう。「終刊」を決意し、「終刊号」と銘打つことの潔さ、ふるまいとしての毅然を感じました。
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