2018/04/24

■某日ラーメン

年に何度かラーメンを食べたくなる。嫁はんと欲求のタイミングが合致。ロードサイド店へ。


〔連鎖〕16 西原天気≫喪字男

16 喪字男 2018-4-24

幽霊が付録洗濯機が届く

→寸の回砂砂砂砂千の回→

エジプトがトランペットを眠らする

どこまでも鈍行愛を丸呑みに

ことことと煮るなりやっぱ固かったん?

くれそうでくれなさそうでただじわる

上りも下りも右側をご利用ください

15 西原天気 2018-4-15

14 なかはられいこ 2018-4-10

朝まだき白地に赤く味の素

凍結の路面キラキラ味の素

席に着くみな味の素握りしめ

祖母は振るなんにでも振る味の素

センターに立つのは赤で味の素

笛吹けば駆けつけるのが味の素

アイドルでヒーローだった味の素

味の素うまれる前のことを言う

バングラデシュの鈴木さんから味の素

花びらが降るのか味の素なのか


13 川合大祐 2018-4-6

月がばと星ぼしくらうぱっくまん

名月のしたにふたりでころしあう

まだ月を亀からもらうまどのなか

ごむの月のぼれば罰というすくい

海のみず月さびてゆくじけいれつ

わかものの月とかがやくさざれ石

たてものが半月のせてくずれるよ

おにがくるある月からのながい針

友だちのいぶくろ月とともにさる

あれが人だとならう月およぐまち

さばくからついてくる月はるは雨

きおくやら牛やらまだら月きえて

ぶつぞうになれないとどへ月の壁

きが沈むつきのかたちでない月が

春のなかきかいののうのくるう月

12 小津夜景 2018-4-5

花ぐもり一羽の鳥を調律す

菩提樹に溺れ二匹の美僧かな

ハンブルグ三滴の春したたらす

さしぐみてわが巡礼の四月馬鹿

射干玉の鳴るにむらがる藤五房

六体の耳さまよへる伽藍かな

天蒼ざむ七挺の手をうづめられ

八杯のふいに言問ふフォルテかな

九龍や此処はうつつの旅にして

十字切る蟬のはごろも匂ふ日は


11 西原天気 2018-4-3



10 なかはられいこ 2018-4-1

一年でいちばん忙しい三月に咲くのはやめてほしかった。
おかげであなたを見にゆけない、しかたがないけどあきらめきれない。


うちの神社のうちの桜とうちの空

桜から手が出て尾張一宮

言い方も態度もソメイヨシノ的

目を瞑るさくらもくれんねこやなぎ

舐めてみる桜に触れてきた指を


9 喪字男 2018-3-27

真昼の地下の6畳のキッチンのデニム地の中の窮屈そうなケツ

ここでは
鳥が吹いている
鳥が吹きつけている


この状況をどないsoon?


俺はただただお前のために

撃つよ

カラシニコフで

撃つよ

弾丸ではなく
歌舞伎揚を


8 小津夜景 2018-3-22

《MENU SPECIAL D’ÉTÉ》   

BOISSON
まむしのアペリティフ、復活の呪文風

ENTRÉE

満月に隠された蠍のタルトレット
わさびの花をあしらった裏窓の娼婦風サラダ
6つのエスカルゴ、大蒜の魔よけソースで

PLAT

太陽の恵みたっぷり青蛙のフリットと
純白ドレスのアスパラガス(泡風呂ソース添え)

DESSERT

片目の美女風アルマニャック
黄泉がえりのパパイヤ・ソルベ


7 なかはられいこ 2018-3-19

父がいたこと猫がいることいっせいに木蓮咲いて手つかずの町

死んじゃった大杉漣に死んだからだいすきですと伝えたい夜

ブランコの真下のくぼみに蟻がきて朝がきてまた真下のくぼみ


6 西原天気 2018-3-8

びつしりと去年の落ち葉や蝌蚪の下

土を見て土のうへなる梅を見て

星状のひかりの落ちてゐる干潟


5 小津夜景 2018-3-6

気配 → 避難。

びゅうびゅうとはためく てのひらが怖い 


土の中でもあんしんな座り方


星人と戦う枝のあいだより


4 なかはられいこ 2018-3-2

三月の空のどこかに蝶番

音読をすればぽぽっと梅の花

いそぎんちゃくと夜汽車いっときずれて鳴く

握ったら指のすきまをはみでる暮らし

春だから前髪自身おろそかに


3 垂直にまつわる3つの引用 quoted by 西原天気 2018-2-24
するとそこには、一人の天使と(相變らずこの言葉が、私を不安にし、誘惑し、氣持をわるくします。彼等に翼がある位なら、齒だつてないでしようか? 彼等はあんな重い翼、羽根の生えた翼《神秘な翼》で、翔ぶのでしようか? そして堕ちると變える天使という彼等の有難い名のおかげで、木乃伊になるのでしようか?)
ジャン・ジュネ『花のノートルダム』1944/堀口大學訳/新潮社1953
それにしても、イカロスはほんとうに墜落していくのか。イカロスは、やがて海中の深みに行って、すっくと立ちあがるのではないだろうか。
ガエタン・ピコン『イカロスの墜落』1971/岡本太郎訳/新潮社1974
「でも」とセラフィトゥスは答えた。「あなたはもっと広い空間を恐れずに見ているではありませんか」 p24

セラピムは飛び立つためにそっと翼をたたんだ。もう二人の方は振り向かなかった。もう《地上》とは何のつながりも持たなかったのだ。 p229
バルザック『セラフィタ』1835/沢崎浩平訳/国書刊行会1976

2 小津夜景 2018-2-23

深夜28時…。  


タルホニア博士は星型をした硝子の器に、新種のモリアオガエル式アンドロイドを浸しては、ひどく神経質な手つきでその青白い脚を洗っていた。窓の外では、ほわわん、ほわわん、と粋な超おんぱを奏でながら、雑種のコウモリが飛んでいる。コウモリは、この時代にしてなお生身の身体を死守しているファンキーな蛮族だ。


1 なかはられいこ 2018-2-22

運針のあとを音符がついてくる

英虞湾はしずか遠心力により

夜はまだ四つに畳まれたまんま

ひかがみが輝きここは泣くところ

しゅるるんとコードをしまう鳩尾に


タグ:連鎖ゲーム

2018/04/23

■猫股

ソファーで寝ると、脚が「く」の字やら「4」の字になる。その場所がいっとう好きなようで、すぐさまやってきて、一緒に寝ちゃう。うちの猫。

なお、ソファーで寝るのは、もっぱら嫁はん。


2018/04/22

■るさんちまんとしようにんよくきう(なぜか歴史的仮名遣い)

ちょこっと煽情的な内容が入ると、いつものの数倍のページビューに膨らむんですね。

http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2018/04/blog-post_19.html

好きな句のことや好きなものについて書いていたいし、そっちを読んでほしいけど、うまくいかないものですね。みなさん下世話というか、あ、失言、もとい、私の不徳のいたすところであります。

さて、俳句世間でルサンチマンに囚われてると聞いた読者の反応は、

1 どういうことか、記事を読んでもわからない

2 特定の人物をアタマに思い描く:読んだ人によって違う

3 これって、私だ

人それぞれ。

あの記事は一般論で、俳句世間に言及した後半部分も、特定の人について書いたわけではありません(数例、目にしたことを念頭に置いてはいるけれど)。

ひとつの記事が、読む人によっていろいろ、というか、ぜんぜん違ったふうに読まれることはまえまえから充分に知っていますから、どうでもいいんですけどね。



この記事には直接の反応もあって、「承認欲求」という語を使う人もいました。まあ、シンプルに捉えれば、承認欲求が満たされない状態が続くと、ルサンチマンに囚われたりもするのでしょう。

「承認欲求」という語の使用には抵抗があります(なんだか甘えに聞こえる)。俳句と関わっていくのに、そんなもの、要るのか、とも思う。

でも、考えてみれば、「承認」なしでやっていける人間はいないわけで、現実では、適量、欲求して、そこそこ満たされれば、幸福に暮らしていけのかもしれない。このへんは、あまり興味がないので、いいかげんなことを言っています。

ところで、この「承認して!」という心の叫びは、ルサンチマンへと向かうこともあれば、旺盛な「俳壇」活動に向かうこともある模様。2つの道は似ているようにも見えるし、ずいぶんと違うようにも見える。違うとすれば、どこでなにをきっかけに分岐するのか。ちょっと興味はあるけど、ま、これもどうでもいいこと。

前にも書いたけど、この年齢になると、承認欲求どころじゃない。承認されようがされよまいが、生きてくしかないわけです。そして、どうせ生きてくなら愉しいほうがいい。人生、そんなに長くない。

ラヴ&ピース!

2018/04/21

■夏ですね

立夏までまだ少しありますが。

水分補給、だいじ。