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2026/10/27

■柴田千晶句集『魚女房鶴女房』レビュー・追補

『週刊俳句』第1018号に句集を書きました。

この一句のほかに何句か紹介しておきます。

麻酔より覚めて見知らぬ汐干潟  柴田千晶(以下同)

四階に幽霊もゐる製本所

不思議な感覚。むりやり現実的な景に近づける読み方(病院の窓の外の干潟とか、倉庫に幽霊本とか)だとつまらなくなる(そんなふうに読む人がいないことを望む)。目覚めの瞬間として、製本所の四階というトポスとして、句の興趣が伝わる。

罵声怒号奇声も浴びし裸かな

3つの声が並列(同時)ではなく、《罵声怒号》と《奇声も》が微妙に重ならないところがおもしろい。

経緯が明示されていないぶん、俳句的・詩的(いわゆる説明文ではない)。この裸、追い詰められ、大袈裟にいえば迫害される《裸》のようだが、卑屈ではない。《全人類を罵倒し赤き毛皮行く 柴田千晶》と同系統の気位・意気のようなものを感じる。

仏壇に黄金の橋春の雪

は、スケールの変換があざやか。《春の雪》を切れたあとの取り合わせとだけ読むよりも、仏壇の中の橋に、現実の橋に、どちらにも降る雪と読んだ。


柴田千晶『魚女房鶴女房』2026年7月/金雀枝舎

2026/07/08

■すててこ始末記

句会で、すててこ(夏の季語)の下にパンツをはくかどうかが話題になった。

どっちでもいいと思うから、「どっちでもいい」と言ったら、なんだか非難ぽい声が多かった。はかないの、絶対ダメ、ということらしい。

人類はパンツの締め付けから解放されるべきです。そう言明したかったけれど、うんぬんするほどのテーマでもないし、ゆるめのパンツにすればすむことでした。

すててこやお城に赤い日が沈む 太田うさぎ

●

ところで掲句。「や」の前後(すててこ+お城に~)の構造というか成り立ちが不思議。

ひとりで抱え込まずどなたかと語り合いたいたぐいの不思議なので、『週刊俳句』の「俳句なんやかんや」で語り合ってやってもいいぞ、という方、ご一報を。

2026/07/05

■「音数歳時記」活用句会in名古屋のお知らせ

『音数で引く俳句歳時記・秋』を片手に席題を作句。刊行以来、大阪、神戸、京都、大津、仙台と巡業してきたイヴェント。こんどは名古屋です。

●2026年9月5日(土)13:00~16:30

●場所:イーブルなごや https://e-able-nagoya.jp/tours/access/

●参加費 500円

紅紫あやめさん+瀧村小奈生さんのプロデュース。感謝感謝であります。

詳細と参加お申込みはこちら▽



2026/07/04

■川合大祐句に片っぽうをあてがう旅 『リバー・ワールド』篇

川合大祐『リバー・ワールド』2021年/書肆侃侃房



失った世界ガソリンスタンド忌  川合大祐

たましひの須田町眠る半分忌  忌日くん「をととひの人体」

世界がすべて失われるよりも、半分だけのこるほうが、ずっと怖ろしい。

●

無 ホカホカねえさん以外すべて虚無  川合大祐

泣いて無意味な兄も素敵な土用波  竹岡一郎「バチあたり兄さん」

こっちの俳句岸は、虚無虚無虚無。虚しいよ。そっちの川柳岸はどうですかー、川合さーん。

●

京大の麻婆丼がうつくしい  川合大祐

東京の美しき米屋がともだち  阿部完市

学食はたまた百万遍の王将なのか? 本郷あたりの米穀商なのか?

●

猿に似た長方形を持ち歩く  川合大祐

寝てしまふ猿を起して猿廻し  下田実花

眠っているあいだは、誰によらず何によらず長方形。かもしれないよ。

●

実在に全力もって小池歯科  川合大祐

島田様たびたび泣きにやってくる  樋口由紀子

「どこやねん句」に「それ誰句」を。

●

草を食む宇多田ヒカルに似せた牛  川合大祐

馬齢噓こき矢野顕子総入れ歯  西原天気〔回文〕

自作をそっと忍び込ませる。掏摸の手際。

●

「山本リンダ」  川合大祐

布施明「君は薔薇より美しい」  西原天気〔未発表〕

同上。あるいはレディメイド。すでに失われ、すでに虚しく、すでに美しい。


(『ザ・ブック・オブ・ザ・リバー』へと、つづくかもしれない)

2026/06/26

■川合大祐句に片っぽうをあてがう旅 『スローリバー』篇

川合大祐『スローリバー』2016年/あざみエージェント

            献句 ひかるなり川も柳もゆつくりと 10key


満月を開ければ 何もない廊下  川合大祐

満月の裏はくらやみ魂祭  三橋敏雄

廊下をさらに行けば、きっと裏。この廊下、「何もなさ」加減が尋常ではない。ちなみに、三橋敏雄は「府中くらやみ祭」を知っていたのだと思う。季語「魂祭」はそこが誘引。

●

図書館が燃え崩れゆく『失われ  川合大祐

ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ  なかはられいこ

『失われた時を求めて』が消失の途中。字が意味を離れてブツ化していながら、「失」という表意文字は最後まで残る。後者は、2001年アメリカ同時多発テロ(9.11)の3か月後に発行の『WE ARE!』第3号所収、という意味でも21世紀を代表する句に。ともに、カンバスにブツとしての文字を、あるいは宙空にオブジェとしての文字を配したような句。

●

我思う「これは川柳ではない」と  川合大祐

我思ふ故に猫あり春の小火  攝津幸彦

前者、デカルト+マグリット。後者、恋猫を連想させる(ぶん、飛距離はそこそこ?)。上五が同じなだけで、句の方向が違う。けど、これはこれで、並べて眺めていると、気分がふわっとしてくる。

●

ウルトラの制限時間超えて滝  川合大祐

ウルトラマンを脱ぎ捨てて俺栗の花  佐山哲郎 『じたん』2001年

ふたつ並べると、滝と汗がつながって、これは、並べたらあかん組み合わせかも。

●

潰すまえ仮に水母と言っておく  川合大祐

渾沌をかりに名づけて海鼠かな  正岡子規

「仮」つながりで選んだが、なんだか「存在のありよう」みたいなところでつながる感。

●

年を以て巨人としたり歩み去る  高浜虚子

巨人立つその後の便座もてあます  川合大祐

ここだけ句の順を換えた。一年が終わったあとの世界には、便座が似合うので。

(つづくかもしれない)





2026/06/22

■4音代入のための上野葉月的構造の試み

試みとか書いとけば何やってもいいわけじゃないんですけどね。




みたらし 10句

 ※まごのて、かさぶた、他、代用可

噴水の私立みたらし女学院  原句ママ

みたらしであれば常に西日である

妹はみたらし愛のあるごとし

みたらしは受話器のやうに置かれをり

みたらしに少し似てゐる軽水炉

紅葉かつ散るみたらしの純潔種

みたらしの解釈がコペンハーゲン

みたらしな植物学者ド・フリース

みたらし呼吸に定評ある阪西

みたらし忌をとこの乳首ゆるされて

─────────────────────

原句:上野葉月『enjoy』(2025)より

噴水の私立みたらし女学院

踏切であれば常に西日である

妹は滝壺愛のあるごとし

月影は受話器のやうに置かれをり

秋茄子に少し似てゐる軽水炉

紅葉かつ散る柴犬の純潔種

霜月の解釈がコペンハーゲン

有名な植物学者ド・フリース

腹式呼吸に定評ある阪西

2025/12/20

■「風まみれ」15句ほか 『俳句四季』2024年12月号より

 



新作15句にくわえ「代表句」40句というご依頼。代表句と言われて困ってしまったので、ふと、思いついた。40句の連作にしよう。既発表句もとりまぜて、ゆるく「東京」という括りで40句をまとめた。

それにしても、「わがみちをゆく」というコーナーで依頼を受けたということは、メインストリームから大きく外れたとみなされたということで、なるほどと、いまさらながら。当然のこと、喜んでいるわけですが。

2025/12/18

■「あのあたり」21句 『連衆』第81号(2018年9月)より転載

 


数年分の大掃除みたいに自作の掲載ページを備忘録代わりに。ひょっとしたら句集みたいなものをまとめるときに便利であろうとの企図。

2025/11/27

■『銃爪蜂蜜』と『惑星』

 『週刊俳句』に書きました。

■音と意味 彌榮浩樹『銃爪蜂蜜 トリガー・ハニー』の一句

■バケツと交番 森尾ようこ『惑星』の一句



2024/12/18

■俳句の述部

俳句は…、とか、俳句とは…、とか、それに続く述部は、ほとんどの場合、《願望》である。

というシンプルで、当たり前すぎるかもしれない話。

こういう(大きな)主語に続く述部は、例えば定義とか、場合によっては教条もあり得るのだけれど、そのときもたいていは《願望》含み、《願望》そのもの、というが気がしていて、ただ、これは悪いことではなく、文芸、あるいは表現ジャンルでは、それでいいのだと思う。「願望に過ぎない」のではなく、願いに向かって突き進んでいるわけです。

いろいろな(人の)願望が重なり合うところを喜び、希望を見出すのか、あまりにも互いに遠いことに諦念・絶望を味わうのかは、次の問題なのですが、いかにも、それしかない、自明の真理、みたいに宣言される述部にしても、その人の願望なのだ、と思うことにしている。

すると、特定の述部にっそぐわない句を、あらかじめ除外する態度は免れるし、いろいろな俳句的事象をふところ深く受け止めるられる。気がする。

ラヴ&ピース!

2024/10/02

■句集について…

…書いたりしています。

■ちょっと一服 田口武『煙草』を呑む
■コーヒーにミルク 蜂谷一人『四神』の一句
■土地との親和 佐藤文香『こゑは消えるのに』の一句

■たっぷりとひとり 瀬戸正洋『似非老人と珈琲 薄志弱行』とゆるく付き合う・その1https://weekly-haiku.blogspot.com/2024/09/blog-post_229.html
■事件性の有無 瀬戸正洋『似非老人と珈琲 薄志弱行』とゆるく付き合う・その2

以上は最近の週刊俳句。ウラハイにも代打でちょこっと。

■白雲の落としてゆきし木槿かな  守屋明俊
■台風の余韻の風の網戸かな  澤田和弥

2024/06/15

■「音数歳時記」活用句会 in 荻窪 のご案内

●日時:2024年7月3日(水)19:00~

●場所:
屋根裏バル 鱗kokera
 https://twitter.com/kokera07839729
●句会費:1,500円(カレー&烏龍茶付)

■『音数で引く俳句歳時記・夏』(岸本尚毅監修・西原天気編/草思社)を片手に、席題を作句する句会です(その後の選句・合評は通常の句会と同様)。はじめに簡単に本の紹介をします。

■上記歳時記を持参されない方には、句会場にて、定価の約7割(学生さん5割)で頒布いたします。

●申込は店主の茶鳥さんまで nomurakaori.ad@gmail.com

≫『音数で引く俳句歳時記・夏』≫amazon



2024/05/25

■「音数歳時記」活用句会 in 神戸のご案内

『音数で引く俳句歳時記・夏』(岸本尚毅監修・西原天気編/草思社)を片手に、席題を作句する句会です。

●2024年7月13日(土)13:00-17:00

●会場:神戸市中央区文化センター 会議室1003(受付10階)
 〒650-0031 神戸市中央区東町115番地
 ※三宮駅から徒歩6分

■席題による作句・投句。以降の選句・合評が通常の句会と同様。

■上記書籍を持参されない方には、句会場にて、定価の約7割(学生さん5割)で頒布いたします。

■句会費:200円
■定員22名。

■俳句初心者大歓迎/句会後の飲食からのご参加もオーケーです。

■お申し込み・問い合わせは、川田果樹さん(kaju.kaju.ju10@gmail.com)もしくは西原天気(tenki.saibara@gmail.com)まで。


 ≫amazon


2024/02/27

■「音数歳時記」活用句会 in 荻窪 のご案内

●日時:2024年3月29日(金)19:00~

●場所:
屋根裏バル 鱗kokera
 https://twitter.com/kokera07839729
●句会費:1,500円(カレー&烏龍茶付)

■『音数で引く俳句歳時記・春』(岸本尚毅監修・西原天気編/草思社)を片手に、席題を作句する句会です(その後の選句・合評は通常の句会と同様)。はじめに簡単に本の紹介をします。

■上記歳時記を持参されない方には、句会場にて、定価の約7割(学生さん5割)で頒布いたします。

●申込は店主の茶鳥さんまで nomurakaori.ad@gmail.com

≫『音数で引く俳句歳時記・春』≫amazon

2024/02/13

■「音数歳時記」活用句会 in 京都のご案内

『音数で引く俳句歳時記・春』(岸本尚毅監修・西原天気編/草思社)を片手に、席題を作句する句会です。

●2024年3月16日(土)13:00-17:00

●会場:ウィングス京都(京都市中京区東洞院通六角下る)会議室2

■席題による作句・投句。以降の選句・合評が通常の句会と同様。

■上記書籍を持参されない方には、句会場にて、定価の約7割(学生さん5割)で頒布いたします。

■句会費:200円
■定員22名。

■俳句初心者大歓迎/句会後の飲食からのご参加もオーケーです。

■お申し込み・問い合わせは、仲田陽子さん(yoko831nkt@gmail.com)もしくは天気(tenki.saibara@gmail.com)まで。


2024/01/15

■ファンタスティックな作者像


これでもなかなか追いつかないのですが(どんどん句集が出ます)、もうちょっとがんばってみます。

ところで、南十二国さんの句集『日々未来』(2023年9月)の「序」で、「鷹」の主宰・小川軽舟さんが、十二国さんのことを、映画『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督)の主人公に重なって見える、と書いている。私は、この句集を読んでそんな感じはしなかったし、もうひとつぴんと来ないのだけれど、俳人って、句だけ読んで、かなりファンタスティックな作者像を思い描く、という経験はあって、たとえば、むかし、インターネット上で、端正な句をつぎつぎと繰り出す、伝統的な作風の人の、和服の着流しを想像してしまっていた。じっさいにお会いすると、そんなことはないのですが、「俳句の国」に住まう、まだ見ぬ俳人さんは、どのひとも、現実離れした容姿を想像させたものです。私がヘンなのかな?

寿司桶に降り込む雪の速さかな 太田うさぎ

こんな句を読んだら、粋な着物姿の作者を想像するしかないじゃないですか。もっとも、じっさいには、句を読むより先に、作者のうさぎさんにリアルにお会いしているから、ファンタスティックにはならなかったですけどね。

ラヴ&ピース!

2024/01/10

■熊とか火事とか

宝くじ熊が二階に来る確率  岡野泰輔

のど飴を口にふくめば遠い火事  なかはられいこ

「宝くじ」の句は俳句の句集から。「のど飴」は川柳作家の作。諧謔とか叙情とか、そういう大雑把な要素でジャンルの区別を言うのではなく、何が俳句で何が川柳といったことは、少なくとも自分にとっては、もうどうでもいいや、ということであって、どちらの句も好き、という呆けた地点から、まだ一歩も出ていないし、これからさきも出ないかもしれない。

掲句は、岡野泰輔『なめらかな世界の肉』(2016年7月/ふらんす堂)、なかはられいこ『現代川柳の精鋭たち』(2000年7月/北宋社)より。

なお、熊も火事も冬の季語。俳句にも歳時記にも興味のない人は、「なんで?」と思うだろう。私もすこし思う。思うけど、そう決まっているのなら、それを利用しない手はない。

利用、というのは、いくつかの意味。

例えばひとつは、熊=冬、火事=冬との(誰かの)思いのかたわらに立って、句をつくったり読んだりすること。

あるいは、なにかの句について「無季ですね」との(したり顔の)指摘の発生を減らすこと。

熊穴に入るまへに見る景色かな 10key(大昔作・句集未収録)

黒柳徹子のやうな火事でした 10key(人名句集『チャーリーさん』2005年)



余談。

月涼し生まれ変つて会へる率  南十二国『日々未来』2023年9月

熊が二階に来る確率と、どっちが高いんだろう?


2024/01/08

【句集をつくる】第29回 連作への作業:横浜

年明けは、恒例の「俳句相撲」。結社「街」主催のこのイベントに毎年、週刊俳句チームとして参加。この何が【句集をつくる】の一貫なのかというと、連作の「種」みたいなものを、そこから拾う、ということで、例えば、

秘境から来たと言ひはる毛皮商 10key(他同)

横浜に袖すれあひてフェイクファー

前者(毛皮商)は、いつかの俳句相撲で投句した句、後者(横浜に)は、今年、投句した句の挨拶句方向のヴァージョン(改稿)。

この2句を連作の1句目と10句目に据えて、あいだの8句を、過去作から掘り起こして嵌め込んだり、書き下ろしたり。それで、ある種の気分が醸成できれば、といったところ。

冬季・無季が並ぶことになる。東京でも近所でもなく。家の中ではもちろんない。でも、散歩でなくてもかまわない。過去から拾うといっても、なかなか都合よくは行かないだろうし、まあ、書き下ろすことになるんでしょうね。それはそれで愉しいかも。

●

ちなみに、今年の俳句相撲について書いておくと、100名近い参加で10チーム。盛況です。週刊俳句チームは、3チーム同点の優勝。いちおうめでたいですよね。

横浜駅近くは、夜になってたいへん混み合っておりました。このところ、コロナ禍の反動で、人がよく街に繰り出すように思います。感染がなくなったわけでも劇的に減ったわけでもないでしょうに。

ラヴ&ピース!(ひさしぶり)

2023/12/30

■川柳と俳句@自分事情

年末らしい話題、というわけではないのだけれど、このあいだ、ふと思ったことを。

私は、わりあい長いこと、俳句の近くに身を置いているのだけれど、短詩という同じジャンルにある川柳も、たまに読む。読むだけでなく、それについて書いたりする。ウラハイの「金曜日の川柳」で樋口由紀子さんの公休日(第一金曜日)に代打したり、なぜか依頼があって川柳作家・八上桐子さんの作品について川柳雑誌に寄稿したり。

川柳について書く。俳句について書く。頻度はちがってもどちらもやる。でも、このふたつには決定的なちがいがある。そのことに、このあいだ、ふと思い当たったのだ。

それはつまり、川柳をつくるノウハウについて、私は、これっぽちも持ち合わせていないという点。

俳句については、程度や質は置くとして、なんらかのノウハウを知っている。理解している。否、信じるところがあるという言い方が、いちばんしっくりくる。ところが、川柳については、まるっきり。

「入門書を読んでみれば?」「川柳教室に通えば?」といった声があるかもしれないが、いや、川柳のノウハウを学びたいと言ってるんじゃないんですよ。俳句と川柳における、自分の中の決定的な違いを、いまさらのように気づいたという雑談? 自分以外、関心がないであろう閑話(ひまばなし)。

でもね、川柳について書くとき、このノウハウ皆無状態は、良い面もあると思っている。確信じゃないけど。

だって、俳句について書くとき・語るとき、ときとして作句ノウハウが邪魔になったりする。俳句について書くこと・語ることは、評価や審査じゃないので。評価や選句は句会でやればすむことでね。

そんなこんなで、川柳をどうつくればいいのか、皆目わからない状態のまま、ひとさまの川柳作品を快楽しつづけるつもりなので。

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では、良いお年を!

年末年始、私は、うれいしいことに労働に勤しみます。正月をだらっと過ごすのは好きではないので(ふだんだらっと過ごすのは大好き)、正直、「うれしいことに」なのです。