12音をつくって、季語をプラスして、はい一句、という作句の手順。
参考≫https://twitter.com/sorori6/status/1287568320737107968
初心者への作句のコツとして一般的なものらしく(私は教わらなかったが、これは年をとってから俳句を始めたせいもあるし、参加した句座にもよるのだろう)、ずいぶんと前から、また現在もたびたび話題にのぼるが、退屈な応酬に終わるようだし、実りのある議論にはならない(とりあえず単純なノウハウの話だしね)。
この話題で一点だけ、私が思う、というか、誰かに言いたいのは、俳句の愉しみ・俳句のコクは、その先にある、ということ。
これは誰でも思っているし、言うだろうけど、あらためて。
「こうすれば、ほら、俳句ができますよ」という「俳句入門」の指針として、《12音+季語》という考え方は有効だろう。実際、よくこういうふうに教える人が多い。けれども、それは入り口の一つに過ぎない。
入口付近で俳句を楽しんでばかりでは、もったいない。〈12音+季語〉のほかにも、作句の方法はあるし、読み方もある。その豊かさに触れず、入り口で盛り上がっているのは、もう一度言いますが、もったいない。つうか、俳句って、そうじゃないからね。そんなダンドリっぽいもんじゃないから。
ということで、この話題を終わらせてもいいのだけれど、ちょっと色をつけて、実際、〈12音+季語〉というパターンが、どのくらい浸透しているのか、一方、〈12音+季語〉じゃない句って、どんな感じなのか。それをちょっくら見てみようと思います。
(つづく)
2020/07/30
2020/07/27
■侍はパンツの中にシャツを入れ・樋口由紀子 川柳 in『暮しの手帖』
『暮しの手帖』という雑誌。めくるのは数十年ぶりだと思う(はじめてではない。大昔に読んだことがある。実家にたくさんあった)。1948年(昭和23年)9月に前身『美しい暮しの手帖』が創刊されてから70年以上! すごい!
なんで手元にあるかというと、金井真紀の連載「はじめてのお楽しみ」の「その二」が「川柳」ってことで、樋口由紀子さんが案内人。『金曜日の川柳』の縁で、私にもご恵贈いただいたわけです。
金井氏の記事は軽妙で要点が手際よくまとめられている。例句も、いい(これ、だいじ)。樋口さんの似顔絵はあまり似ていない。今年の第7号(8-9月号)。おすすめ。料理のページが「身体をいたわる 夏の中国料理」とか「わたしのお昼ごはん日記」とか、かなり良さそうです。
なんで手元にあるかというと、金井真紀の連載「はじめてのお楽しみ」の「その二」が「川柳」ってことで、樋口由紀子さんが案内人。『金曜日の川柳』の縁で、私にもご恵贈いただいたわけです。
金井氏の記事は軽妙で要点が手際よくまとめられている。例句も、いい(これ、だいじ)。樋口さんの似顔絵はあまり似ていない。今年の第7号(8-9月号)。おすすめ。料理のページが「身体をいたわる 夏の中国料理」とか「わたしのお昼ごはん日記」とか、かなり良さそうです。
2020/07/16
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