新作15句にくわえ「代表句」40句というご依頼。代表句と言われて困ってしまったので、ふと、思いついた。40句の連作にしよう。既発表句もとりまぜて、ゆるく「東京」という括りで40句をまとめた。
それにしても、「わがみちをゆく」というコーナーで依頼を受けたということは、メインストリームから大きく外れたとみなされたということで、なるほどと、いまさらながら。当然のこと、喜んでいるわけですが。
では、いちばん好きな曲は?と、これに答えたいのが人情。
All I Want をニック・デカロ(プロデューサーで有名な人)のカヴァー・ヴァージョンで。
オリジナルが聴きたい人は、All I Want Joni Joni Mitchell で動画検索してください。
俳句関係の記事は、このブログにしても週刊俳句にしても取っ散らかして殴り書くようにしている。いつ頃からは忘れたし、なぜなのかはわからない(たんに気分?)。
紙媒体でも、きほんそれは変わらない。少し前に、『川柳木馬』という同人誌に、八上桐子さんの川柳について寄稿する機会を与えられ、書いたときも、取っ散らかろう、暴れよう、と意識はした。けれども、なかなかそうは行かず、何割かは意図どおりにしても、あとの何割かは、やっぱり「ちょっと正座なかんじ」になってしまった。
退屈なお行儀がちょっと残ってしまった理由のひとつは、苦労したこと、難渋したこと。苦しすぎて、乱暴に書くどころじゃなかった。依頼をお引き受けする時点で、苦しむことは見えていたとはいえ(好きな作家だから何か書きたいが、だからこそ何をどう書けばいのか、とても難しい)、締め切りまでずいぶんと日にちがあったにもかかわらず、締切の前日だかに、「遅れそうです」と泣きを入れた。最後は、自分へのニーズ、つまり川柳をやっているわけではない自分に、まっとうな作品論を期待するわけでもなかろうから、俳句と対照させながら、なんとか書いた。一句鑑賞大いに結構、とは私は思わない性格の人間で、一句の句意の解説なんかに終始してもそんなことは句の上澄みなので、句について否、俳人共について語るには玉石混交の総合誌、更には結社誌沼に潜って、小ネタをくまなく拾ってこなければ我々のようなアンチ謦咳コンタクト勢の読書欲は満たされない— 走尾(ばしりを) (@orishiba) July 28, 2019
そういえば、小川は、出たばかりの「鷹」2019/7月号の編集後記で〈子にもらふならば芋煮てくるる嫁〉が「俳句」6月号で神野紗希の批判を受けたことについて、こう書いている。
作者としては、「今どきそんな娘いるわけないだろ」とツッコミを期待したユーモアのつもりだったので、「そうか、やっぱり芋煮てほしいのか」と真に受け取られると当惑する。しかし、政治家の失言の大半も受けを狙って社会的な配慮を忘れた結果ではなかったかと反省も頭をもたげる。社会的な配慮は文学の表現の首を絞めかねない。しかし、文学が人を傷つけることは本意ではない。境界線は時代とともに変わるのだろう。
じつに行き届いたコメントだけれど、やっぱり、ウケを狙っていたんだ、ということが感慨深い。小川氏の〈注釈〉〈言い訳〉で私が興味深かったのは、《「今どきそんな娘いるわけないだろ」とツッコミを期待した》という部分。