2024/01/15

■ファンタスティックな作者像


これでもなかなか追いつかないのですが(どんどん句集が出ます)、もうちょっとがんばってみます。

ところで、南十二国さんの句集『日々未来』(2023年9月)の「序」で、「鷹」の主宰・小川軽舟さんが、十二国さんのことを、映画『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督)の主人公に重なって見える、と書いている。私は、この句集を読んでそんな感じはしなかったし、もうひとつぴんと来ないのだけれど、俳人って、句だけ読んで、かなりファンタスティックな作者像を思い描く、という経験はあって、たとえば、むかし、インターネット上で、端正な句をつぎつぎと繰り出す、伝統的な作風の人の、和服の着流しを想像してしまっていた。じっさいにお会いすると、そんなことはないのですが、「俳句の国」に住まう、まだ見ぬ俳人さんは、どのひとも、現実離れした容姿を想像させたものです。私がヘンなのかな?

寿司桶に降り込む雪の速さかな 太田うさぎ

こんな句を読んだら、粋な着物姿の作者を想像するしかないじゃないですか。もっとも、じっさいには、句を読むより先に、作者のうさぎさんにリアルにお会いしているから、ファンタスティックにはならなかったですけどね。

ラヴ&ピース!

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