2020/02/23

■ひきつづき町田康

承前

8冊目は『屈辱ポンチ』。

「自分が誰の本を読んでいるのか、他人に知られて恥ずかしい、という感覚は、まるでない」と書いた。電車でもカバーなしで読むことが多いのだけれど、ふと、このタイトルを眺め、つらつらと思いにふけり、カバーをしました。なぜか。

もちろん、これも面白かった。

こののちは、『東京飄然』から『どつぼ超然』へ、散歩モノ、旅モノを読む予定。

2020/02/20

■連句誌『みしみし』第4号のこととか

寄稿してます。その関係で、手元に僅少ですが残部あります。興味のある方にお送り(贈呈)いたします。tenki.saibara@gmail.com までお知らせください。

内容は、こんなかんじです。


歌仙に参加した連衆の作品(短歌、川柳、俳句)も載っていて、

しんしんとハリマオ忌まで海の旅  佐山哲郎

《しんしんと肺碧きまで海の旅 篠原鳳作》はわかっても、若い人は、怪傑ハリマオなんて知らないだろうし、東のほうに住む人は、播磨灘も知らないでしょう。

私は、年くってるし、播磨生まれ・播磨育ちなので、どっちもわかりますけどね。


故郷の近くの遠浅↓



のんびりしたとこです。沖まで泳いだことはない。歩いても歩いても背が立つ。そんな遠浅です。

ラヴ&ピース!

2020/02/19

■『オルガン』第20号は俳句だらけ


同人諸氏、鶴見を吟行された模様で、そのときの句が大量に並んでいます。こういう趣向もよいものです。ふだんの号は座談会とかいろいろあるので。

鶴見区に鶴放たれて目は煙  田島健一

きっと鶴なんていなかったのだろうなあと、しばし思いを馳せる。べつにいたってぜんぜんかまわないんだけれど。

ラヴ&ピース!

2020/02/14

【お知らせ】2月のくにたち句会

梅を見に、谷保天満宮へ。

したがって、集合場所はJR谷保駅です。

2020年2月23日(日)14:00 JR谷保駅・改札付近集合

句会場所:未定

席題8題程度

事前兼題2題(当日お持ちください) 屋 ステレオ

初参加の方は、メール tenki.saibara@gmail.com、電話etcでご一報いただけると幸いです。問い合わせ等も、このメールまで。

2020/02/13

■外階段:いただきもの3点

外階段シリーズというものがありましてね。

これ

なんだかわけのわからないものなんですが、世の中には酔狂な方がいらして、いただいたりするんです。たまに。



別件。

以上、俳人・近江文代さんからの「いただきもの」。ありがたく頂戴するとともに、ラヴ&ピース!

2020/02/12

■宮本佳世乃句集『三〇一号室』の最初と最後


宮本佳世乃句集『三〇一号室』。まずは、最初と最後について触れたい。

最初。

カバーの白が美しい。

用紙の関係ですね。

最後。

掉尾の句は、これ。

二階建てバスの二階にゐるおはやう  宮本佳世乃

無季ですね。

西日暮里から稲妻みえている健康  田島健一

を思い出した。

韻律のせいだ。前者は〔5・7・6(2+4)〕、後者は〔8・7・6(2+4)〕。上の音数は違うけれど、下の〔6(2+4)〕が共通。これ、ハマると、いいグルーヴが出るんですよね。

この句集については、さらに、なにか書くかもしれない、書かないかもしれない。




2020/02/09

■このところ町田康

このところ町田康をつづけざまに読んでる。

『パンク侍、斬られて候』(2004年)
『告白』中央公論新社(2005年)
『実録・外道の条件』メディアファクトリー(2000年)
『くっすん大黒』(1997年)
『夫婦茶碗』(1998年)
『湖畔の愛』新潮社 (2018年)
『ゴランノスポン』(2011年)

この作家、読んだことなかったのですが(たいして理由はない。世の中の書物のほとんどは読んでおらず、読まずに死んでいくんだから)、タイトルが気になっていた「パンク侍」を皮切りに、まだ、ハズレがない。いや、もう、どれもおもしろい。ひじょうにおもしろい。

ベッドあるいは電車だから、そんなにはかどるわけじゃあないですが、次を読みたくなる。幸いなことにまだまだ読む本がある。

これまでのベストは『告白』。文庫本でおおよそ850ページ。読み応えありまくりでござんしたよ。

以前、ある人から「町田康を読んでるって他人に言うの、恥ずかしくないですか?」と訊かれたんだけど、え? そういうの、よくわからない。自分が誰の本を読んでいるのか、他人に知られて恥ずかしい、という感覚は、まるでない。昔はあったのかもしれないけれど、この年齢になると、まるで、ない。万事、したいようにする、好きなようにしか暮らしていない。だから、他人にどうこう、他人がどうこうということが、まるでない(反省すべきことなのか、これ、いけないことなのか、そのへんのことさえわからない)。

もうすぐ読み終わる短篇集『ゴランノスポン』には源氏物語第6帖「末摘花」の町田訳が入っていて、これが、あなた、愉快のなんの。次の電車本も町田康になりそうで、書名を物色している。

ラヴ&ピース!

2020/02/06

■アンケートのこととか句集レビューのこととか 最近の週俳から

アンケートは集計後の分析が大事。そのことがよくわかるのが、この記事。

吉川わる《『俳句』アンケートに見る“自分”》
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/01/blog-post_26.html

回答群には「自分」だらけ。

「俳人がこんなにも“自分”というものを意識しているとは思っていなかった」と吉川(きっかわ)氏は結ぶ。そう、私も意外だった。自分への関心が比較的希薄な人が俳句というジャンルを選ぶのだと思っていたので。

「自分」という病は、ほんと、根深い。

ところで、週俳への転載は、先般1月、結社「街」のイベント「俳句相撲」で、吉川さんと初めてお会いでき、「都市」誌での氏の当該記事をとても面白く拝読したことをお伝えして、今回の転載がかなったもの。こういう僥倖もあるので、集まりには出かけたほうがいいんですけどね。


で、私自身なんですが、句集評を書きました。

穴と棒 大野泰雄『むつつり』を読む

俳句関係のことを書くときは、これまで以上に《こわれた》かんじに書こう、という目論見のようなものがありまして、できるかぎりミョウチキリンな記事をめざそうと思います。すっきりまとまった論考は、それが得意な人が書けばいいので。

ま、そんなことはともかく、好きな句集でしたよ、これ。

次の号にも句集レビューを書きたいと思っています。怠け心との戦いです、明日明後日は。

2020/02/03

■ぐねぐねしてる

フンデルトヴァッサー。ええわー。



2020/02/02

■杉並な週末

ええとですね、あの「さやうなら笑窪」の荻窪を散歩。吟行に混ぜてもらったのですよ。

はじめての大田黒公園がなかなか気持ちよくて、地名の起こりになった荻もはじめて見たんだけれど、枯れてて(あたりまえだ。まだ2月初めだからね)、荻だか芒だか稲だかなんだかわからなかったが、なんとなく味わいはした。

それから、ぶらぶら、みなで歩いていると、あれ、ここ、友だちが住んでるマンションが目の前。電話してみると、いた。「風邪の具合は?」「まあまあ」「じゃあ、コーヒー、飲みに行くわ」。吟行集団と別れて、上階へ。

友人夫婦としばし歓談。それではこのへんで。とつぜんですみませんでした。さやうなら荻窪の友だち。道に出て、さてどうしようと、思いを巡らせるうち、用向きを思い出して、句会場へ。ところが、用のあった目当ての人はもう帰ったという。がちょん。なりゆきで句会にも参加することになり(めずらしい)、句をつくる(めずらしい)。

句会がはねたあと、二次会に突入。ここで、おいとま(めずらしい)。理由は紫煙の充満による呼吸困難。みなさん、よく平気でいられますね、と煙草飲みの私が感心。

句会場のある阿佐ヶ谷から散歩再開。ぶらぶら歩いて歩いて、やがて高円寺へ。お腹が空いたので、凄そうなハンバーグ屋に入る。結果、予想どおり凄かった。めちゃくちゃ安いわハンバーグは薄いわ小さいわスカスカだわ味噌汁の中でワカメがとろっとろだわで、気分満点。こういう悲しい外食、ひとり泣きそうになる外食、好きなんですよね(遭遇するのはたまにでいい)。

ああ、夜が更けていきますよ。

いろいろな人に会い、ひとりの時間もたっぷりあって、充実でした。

ラヴ&ピース!