@leplusvert そう、意外と思いつきません。
— 関悦史 (@Seki_Etsushi) 2014, 2月 26
あなたが「変態俳句」と思う俳句は?という質問に対して、答えがなかなか思い浮かばないのは、ある一句を「アブノーマル」と呼んだ瞬間、みずからを「ノーマル」の領分に位置づけることになるのではないかという慎みが(無意識に)はたらくからです。
配慮を欠けば、ノーマル-アブノーマルの固定化に手を貸すかもしれないことを知っているので、思い浮かばない(思い浮かべるべきではない) という選択が、リベラルに穏当。
それは、《固定化という不自由》に対して敏感であるということです。
でなければ、私のように「なんかようわからん」というだけの人間か。
一方、すぐに思い浮かぶ人は、よほどの鈍感か、あるいは(上記のような事態が招く)陥穽をなんらかの手順でもって飛び越える作業を済ませたか、あるいは、「アブノーマルを自認する」という《固定化》にすでにして嵌っているか、そのいずれか、ということになります。