春は《バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷》で始まりましたが、夏の最初は1音の「暑(しょ)」。
ページ数は春よりも増え(夏は春よりも季語が多い)、そのぶんすこしだけ値上がり(ご容赦ください)。
例句には今回も腐心しました。ひとつ、トピックは「夏木立」の例句。購入なり立ち読みなり(もちろん購入が望ましい日本経済にとって)。
春に続いて夏も、おたのしみいただけたら幸いです。
ひょんなことから、季語が音数順に並んだ歳時記という、これまで多くの俳句実作者が「あったら便利かも」と考えたはずなのに、なぜか、なかった歳時記をつくることになり、企画スタートから春の巻の刊行まで期間が短かったこともあり、きほんひとりであることもあり、いや、そもそも「歳時記をつくる」ということ自体が、まあまあ大変な作業であるわけですが。