2015/05/31

2015/05/30

■行く春には行く春の

『鷹』2015年6月号より。

行春や木戸遊ばする蝶番  小川軽舟

季語「行く春」の取り合わせには、ふわっとして不安定な事物が多い。この句もその範疇。形容詞、形容動詞を用いずに「ふわっと不安定」感を描き、雰囲気を醸し出す、確かな腕前。


ところで、時期的には隣接している「夏きざす」「夏はじまる」に類する季語となると、一転して、しゃきっと鮮やかな事物が選ばれる。昨日まで晩春の懈怠や無聊を句にしていたかと思うと、立夏が訪れたとたん、しゃきっと明度の高い描写へ。

融通無碍に「季語」に寄り添うような俳人の習い性は、パターン依存のようにも見えるが、それが季節感というものだろう。




2015/05/29

■橋ラヴァー垂涎の絶好散歩地帯

散歩するのにそれほど場所を選ぶほうではありませんが、これ(↓)黄金地帯のひとつ。


地図を見ていただければわかるとおり、橋が多い。一帯をぐるっと歩くのは時間もエネルギーもかかるが、その気になれば、半日の散歩で、いろいろな橋を渡りまくれる。水があれば眺め、橋があれば渡る、橋ラヴァーとしてはうれしいかぎり。

地図には出ていない小さな橋(水路にかかっている)も含めれば、このあたりは橋だらけ。おまけに水門も多い。


ぜんぶ徒歩でなくても、クルマであちこち停車しながら短い散歩を積み重ねるという手もあります。



【過去記事】
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2015/02/blog-post_22.html
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2008/09/blog-post_12.html

2015/05/28

■マネーロンダリング(十円玉洗浄)

ものすごい濃紺に染まってしまった十円玉。

こちら↓
http://sevendays-a-week.blogspot.jp/2015/05/blog-post_76.html


きれいにするには、タバスコかソースに浸けておけばよいとのこと。タバスコが即効性があるそうですが、ソースのほうが味がしみて、おいしく仕上がりそうなので、ソースにしました。



東都生協のとんかつ用ソース(無着色)。

貧乏だけど意識高い系のソース?


ひと晩、漬け込みました。




きれいにはなったのですが。





十円玉じゃないみたいです。


色落ち?

贋金みたいなので、支払いに使う気になれません。


2015/05/27

■「え? そ、そんな、ご無体な!」的な導入部をもつ俳句的事象

『君に目があり見開かれ』(2014年)より。

電球や柿むくときに声が出て  佐藤文香

「電球や」はかなり攻めてます。


突拍子もない上五(○○○○や)といえば、

物質や犬ひたひたとクリスマス  長谷川裕(『彼等』2003年)

を思い出すわけですが、「え? そ、そんな、ご無体な!」という切り込み方をされると、ちょっとうれしくなります。