音で遊ぶ句、音を遊ぶ句。少なくはないけど、多くもない。もっとあっていいと思うのですが。
最近だと、『rereading 時実新子』vol.6(2020年3月)から、
すかんぽのぽかんと今があるばかり 時実新子
《すかんぽ》から《ぽかん》と放心を導き、後半の《今が~》へ。音遊びから、意味へときれいに着地している。
一方、『奎』第13号(2020年3月12日)から、
蠟梅にララバイが散らばつてゐる クズウジュンイチ
こちらは、感覚的な把握にとどめて(散らばる、いいですね)、意味を回避。スタイリッシュな仕上がり。
梅(ばい)といえば、関悦史《口閉ぢてアントニオ猪木盆梅へ》がとうぜんのように思い出されたりもして、梅って、やっぱり素晴らしいです。
ラヴ&ピース!
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