2020/04/08

■事後いっぽんのヤクルト 『奎』第13号より

ちやんちやんこ余り玉みなヤクルトに  中山奈々

パチンコをやったことのない人は、この句、皆目わからないかもしれません。

換金なり景品なりに持ち玉を交換したあとの半端。それでヤクルトをもらう。カウンターの横んとこに、なぜか、ヤクルトの冷蔵ケースがあって、なぜか、かなり格安な球数で交換できる。

カウンターから離れぎわに、キャップをめくって、ごくり。…というのが、勝ったときの行動様式。

これ、何十年も前のことなのだが(もう何十年もパチンコ屋に入っていない。トイレを借りるのを除いては)、今でもそうなのか!

ちゃんちゃんこ着て、パチンコを遊ぶ、というのは、人間として、もうどうしようもなく最高に自堕落で、いいですね。

掲句は『奎』第13号(2020年3月12日)より。

それはそうと、パチンコ屋への休業要請を出し渋っているのか? 本日時点。自主的に閉めた企業もあるみたいだけれど。


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