2020/08/10

■セルフチェック 〈12音+季語〉の頻度

承前≫http://sevendays-a-week.blogspot.com/2020/08/12.html

〈12音+季語〉という作句手順と思しき句の出現度合いを、実際に句集で見ているわけですが、他人様の句集にあたるまえに、自分のをちょっと見ておきます(怖いけど)。

『けむり』(2011年10月/西田書店)。

最初からめくっていくと、4句目に《白南風や潜水服のなかに人》。早くも登場。んんん、たしかに、これ作ったとき、中七下五を思いついて、まあ海だし、ってことで、わりあい安易に一瞬で「白南風」を持ってきたように覚えています。

しかし、さらにめくってみて、〈12音+季語〉はそれほどの頻度ではありません。

冒頭からの50句で拾ってみると、《朝顔やべつべつに干す紐と靴》《しまうまの縞すれちがふ秋の暮》《冬ざくら空のはじめは大むかし》《レコードのかすかなうねり山眠る》の4句を加えて5句。ちょうど1割。ただ、このうち3句目は《冬ざくら》から考えを進めたように記憶しています。ほかも、「斡旋」というより、ほぼ同時に季語がくっついた感じ。

1割が多いのか少ないのかわかりませんが、作風としてわりあいフツウの句集なので(アヴァンギャルドでもチャレンジングでもない)、意外に少ないと言っていいかもしれません。

句会などで、とくに席題の即吟では、〈12音+季語〉という作句手順をよくやります。でも、自分で残す句は、句会への投句とはまた別の経路で考えているフシがある。だから、『けむり』には〈12音+季語〉がそれほど多くない。それと、いわゆる「一句一章」「一物仕立て」を好むせいもある。

というわけで、世の中には、〈12音+季語〉が溢れているように見えて、そうでもないのかも、ですよ。


画像は、柳本々々さんから無断で拝借しました。http://yagimotomotomoto.blog.fc2.com/blog-entry-148.html

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