花を抜くのはどんな花でも心理的抵抗がある。美醜の問題(つまり花は美しかったり可憐であったりする。一般に。葉や茎と比べて)ばかりではなく、花をつけ、品種によってはやがて実をつけるという過程を思う(つまり、比喩へも繋がる開花、結実)からかもしれない。
けれども、いちいち花を選り分けて、というわけにもいかず、「もろともに」引き抜くことになる。花摘みを楽しんでいるわけではなく、草むしりをやっているのだ。
引き抜く瞬間を詠んだ句ですが、その一瞬前の逡巡にようなものが読み取れます。
引き抜く瞬間を詠んだ句ですが、その一瞬前の逡巡にようなものが読み取れます。
ラヴ&ピース!
掲句は『静かな場所』第27号(2021年9月15日)より。
掲句は『静かな場所』第27号(2021年9月15日)より。
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