俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2022/06/07
■蜘蛛の囲
だいぶ年齢が行ってからなんですが俳句を愉しむようになって、それまで知らなかった語を知ったりする。まあ、ほとんどは季語なんですが、「蜘蛛の囲」というのもそのひとつ。
それまでは「蜘蛛の巣」って言ってましたが、あれが巣? どうもそんなかんじがしないまま、かといって「蜘蛛の罠」なんて呼ぶのもむりがある。そこで、「蜘蛛の囲」。なかなかよろしき言い方ではないか、と、感心したわけです。
で、最近読んだ句集から2句。
葉先より蜘蛛の一糸や下の葉まで
相子智恵
草の蜘蛛ふはりと何もなき方へ
森賀まり
相子智恵句集『呼応』左右社/2021年12月
森賀まり句集『しみづあたたかをふくむ』2022年4月/ふらんす堂
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