2019/03/17

■月の2句

月光の紐がしゅるしゅる声を出す  石部明〔*1〕

月光が釘ざらざらと吐き出しぬ  八田木枯〔*2〕

どちらも目と耳とに同時に届く。


〔*1〕『THANATOS 石部明』4/4(2018年9月)
〔*2〕八田木枯『鏡騒』(2010年9月/ふらんす堂)

2019/03/15

【お知らせ】3月のくにたち句会は桜が咲いてるかもですね

2019年3月31日(日)14:00 JR国立駅改札付近集合

句会場所:ロージナ茶房(予定)

席題10題程度

初参加の方は、メール tenki.saibara@gmail.com電話etcでご一報いただけると幸いです。問い合わせ等も、このメールまで。


2019/03/08

■横浜へ

明後日の日曜日(3月10日)、横浜に行ってきます。

三島ゆかりさんに俳句ロボットについてお話をうかがうというイベント。




気が向いたら、どうぞ。どなたの参加もオッケーみたいですよ。

なお、俳句ロボットの週俳関連リンク集は、こちら↓

2019/03/02

■クレイジーな疾走

ブリ振って投げて走って Oh, yes! Amanohashidate! 転がり落ちる 吉田奈津

『川柳スパイラル』第4号(2018年11月)の特集「俳句の現在・短歌の現在」で、暮田真名が紹介した歌。『外大短歌』第7号掲載とあるので、作者は学生かもしれません。

一種奇行。疾走感が備わっています。走ると書いてあるから、だけでなく、ね。

逃げながら鶴を折る人法隆寺  谷雄介

という句を思い出しましたよ。これも奇行かつ疾走感。

はじめに挙げた歌は定型(57577)ですが、この人には破調も多く、その韻律も含めて、リズム、グルーヴがあるんですよね。

中学校がこんなにも嬉しく光るなんてふざけたゾンビ映画みたいだ 吉田奈津

ほかにも読んでみたいと思いましたよ。

ラヴ&ピース!





2019/03/01

■冒頭集:自分の墓

新しいオカルト映画という触れ込みで封切られた『リーインカーネーション』は、これといったく話題にものぼらず早々に終ってしまったが、中にひとつ、マイケル・サラザン扮する主人公ピーターが、悪夢の中にきまって出てくるジェフという男の墓を訪ね当てる場面がある。このジェフこそが前世の自分なので、輪廻転生を遂げたとも知らぬピーターは計らずも自分の墓を眺め、手まで触れたことになるわけだが、こちらといえば先祖代々の墓とやらは山口市にあって、明治の初年からようやく東京っ子の仲間入りをし、墓参の習慣を持たぬ一族の裔(すえ)のせいであろうか、こうした"過去の自分の墓"をどうにかして探し出したい、一度だけめぐり会いたいという願望は、私にも久しくあった。(…)
中井英夫『墓地 終わりなき死者の旅』(1981年/白水社)