2012/10/02

手ぶらな句

俳句は、きほん、「まるごし」、あるいは「手ぶら」がいいです。

これにはいろいろな意味があるのですが、例えば、表記。

  さよなら、ウォーホル 丸ごとのトマトを齧る  福田若之〔*〕

読点とか1字アキとか、いらないですよね。

《さよならウォーホル丸ごとのトマトを齧る》。ほら、このほうがいい。少なくとも、見た目、すっとしている。


それから、カギ括弧「  」。

不要でしょう、という句がほとんど(≫例


手ぶらで、すっと、あるいは、ぼぅっと立っている、という風情が、きほん、よろしいです。



〔*〕 「さよなら、二十世紀。さよなら。」;週刊俳句 第276号 2012-8-5

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