俳句好きにとって、というより、本好きにとって、たまらないです、高山れおな第3句集『俳諧曾我』。
函のツートンカラーが順当なようでいて冒険的であるとか、おお、分冊かあ!とか、《7 パイク・レッスン》のタイポグラフィーで、一瞬、イキそうになるとか、デザイン方面から、たびたび、また多方向から恍惚感がもたらされると同時に、「俳句」ではなく「俳諧」、俳諧と言って、もっぱら歴史的脈絡に偏向して伝わるのを避けたいなら、「俳句様(はいくよう)テクスト」でも、「俳句のようなもの」でも、なんでもかまわないんじゃないでしょうか、つまり、書いてあること(またエラくアホな言い方ですみません)、そこに書いてあることも、もちろん、いい具合に心地よくさせてくれますぜ。
(オッサンを快楽させても、この句集は、なんも嬉しくないでしょうけれど)
まあ、しかし、(余談とはなりますが) 「俳句」というジャンル語で狭いところに縮こまってしまいつつあるなあと。いま一度、のびのびとさせてあげるということは、あの手この手で必要だなあ、と。そんなこともいまさらながら考えましたですよ。
で、この『俳諧曾我』、書店では手に入らないらしい。いわゆる私家版。著者に直接メールするとか、そういうことらしいです。メールアドレスをここに書いても問題はないと思いますが、ほんとに欲しい人は、なんとしてでも入手されるでしょう。
(自分で勝手に手に入れよ。部数に限りはありそうだから、急がないとね)
外観くらいは知りたいという人は、グーグル画像検索する手がありますね。現時点ですでに顔が晒されているようですし、曽我町子が検索に引っかかってきたりする余得も味わえます。
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