俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2021/03/07
■鉄と海鼠
『静かな場所』第26号(2021年3月15日)招待作品より。
海鼠匂ふ釘に当たつてゐる舌も
生駒大祐
海鼠は鉄や鉄錆と親しい。こんな句もあるし。
鉄を嗅ぐごとく海鼠に屈みたる
正木ゆう子
後者が喩(直喩)と視覚的見立てから成り、句意明瞭であるのに対し、前者は嗅覚と触覚。視覚がほとんど出てこない(海鼠の姿はではなく匂いだし、口内の釘も舌も見えない)。変な(いい意味です、この形容詞は常に)句です。
ラヴ&ピース!
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