2022/08/01

■繭の鼓動 『街』第156号より

白繭の微かな鼓動つらなれり  鷲巣正徳

なぜだか夜を思う。蚕が光を嫌うわけでもなさそうだし、どこにも夜とは書いていないのだけれど、「白」の効果かもしれない。

鼓動が連なると、白も連なる。その背景、というか、舞台は、やはり夜がいいということかも。

読者にも微動が伝わるような、美しい句。

掲句は『街』第156号(2022年8月1日)より。


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