2019/04/17

■連句誌『みしみし』拝読

連句誌『みしみし』創刊号(2019年4月)は冒頭、2巻の歌仙を掲載。編集人・三島ゆかりによる「評釈」も付いて、ここがなかなか良質な読者サービス。発句《溜め池に立つや大波春嵐 由良》については、
俳人であれば、切れ一箇所というセオリーでまず「溜め池に大波立つや春嵐」とすると思うが、「溜め池に立つや」で何が立ったのだと読者に思わせつつ、一気に「大波」「春嵐」と畳みかけたことにより、「大波」のインパクトが強くより印象的になっている。
といったぐあい。

連衆(歌人、柳人、俳人)の作品も併載。結果、多分野のフュージョン的誌面となり、これもうれしい。

A5判、本文66頁。頒価1,000円。連絡先≫こちら

ラヴ&ピース!


0 件のコメント: