2009/09/29

片桐はいり 一発の衝撃力

渚より片桐はいり来て笑う  近藤十四郎
あの、片桐はいりの顔が、渚から来るのですね。

1999年7月の句会が初出。このとき私は、「笑う」ではないほうがいいと思った。例えば「坐る」とか。つまり、笑わないほうがいい、なるべく何もしないほうがいいと思ったのだ。「片桐はいり」一発の衝撃力は認めつつも。

だが、今となって、さらに、その一発の衝撃力・破壊力は強大です。「笑う」も、いい。で、ふと、「渚より」にも、シブく衝撃力が隠されていると気づいたようなわけで。

出色の一句。

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