『川柳木馬』第147号(2016年1月)より。
青虫リリカル 真昼間を生きる 清水かおり
「リリカル」というカタカナ語は、語感のせいでしょう、明るい。その明るさの担い手が「青虫」であり、舞台が「真昼間」であり、行為が「生きる」。どこまでもきわけて、明るい。うれしくなるほど、明るい。
ところで、音数の話(かなり些末な話です)。4+4+5+3=16音。
これ、575にこだわる人なら、青虫の後ろに助詞を入れて、5+4+5+3=17音にしそうなところなのですが(下五が「まをいきる」となって五七五感)、それではやはり間延びする。「青虫リリカル」(4+4)の導入が、とてもいいのですね。
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