2016/03/04

■海鼠の感触

『円錐』第68号(2016年2月15日)より。

酢海鼠や立てば足裏になにか踏み  山田耕司

踏んだときの感触と、海鼠とは、意味上のつながりはない(いわゆる「切れ」ている)。けれども、最初に鳴った音の響きが17音目まで残る、ということが、俳句ではよく起こる(というか、俳句とはそういうもの)。

むにゅ。

何を踏んだのだろう?


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