俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2017/02/24
■スクリュー 堀込学『午後の円盤』の一句
兄嫁の背のスクリューの密かなる
堀込学
「嫁」の一文字、また「兄嫁」という関係から、性的なものを連想してしまうが、そこにある種の仕掛けが施されると、卑近から離れ、広義の「性」性(≒聖性)を帯びる。
この句の仕掛けはスクリュー。スクリューという、陸生(人間はだいたいそう)には不要のものを背に隠し持つ彼女は、狭義の性を超えて、不思議な機械。
掲句は堀込学句集『午後の円盤』(2013年7月/鬣の会)より。
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