2018/02/07

■句評のクリシェ

このツイートを見て、思い出したのですが、句会で、たまにありますね。風は吹くもの、雨や雪は降るもの、てな感じで、語の重複、ムダの指摘。

でも、私は、使います。雨が「降る」も、風が「吹く」も。

調べ/韻律、感触の点で、それがいいと思うなら(音数合わせも含め)、使います。意味(だけ)で句をつくっているわけではないので。


句会のクリシェだと、例えば「季語が動きますね」というのもあります。

これについては、「動いていいんだよ」と思ってます。動こうが揺れようが、作者/読者がそれでしっくりくるなら、それでいい。しっくりきていないなら、しっくりくるまでいろいろ動かしてみるといい。

だいたいが(まじめに言いますが)、二句一章(いわゆる取り合わせ)で季語が動かないなんてことはありえない。動きます。

取り合わせの句で、「この季語は動きませんね」などと、したり顔で言う人もいますが、「現状、その人が考えうる限りにおいてベストに近い」というだけの話です。


句会に数回出れば誰でも覚える程度のクリシェを、そんなにありがたがる必要はありません。鼻たかだかにクリシェを連発する人がいたら、信じないことです。「この人、なにも考えてないな」つうわけで。

(それがクリシェなのかどうかがわからん、ということもあるでしょう。つまり、得意満面なんだけど、どこかで聞いたことばかり言ってるな、この人、と思ったら、眉に唾つけておくのがいいです)

句会や俳句に「慣れる」ことと、俳句を親しくすること・だいじにすることとは、まったく別ですしね。

ラヴ&ピース!

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