2021/06/25

■螺子のはたらき 『豆の木』第25号より

釣堀を固定している無数の螺子  田島健一

わたしたちの文明は螺子に支えられているといっても過言ではないので、何を固定していようが、驚くにはあたらない。

けれども、あの、人がいたらいたで暇そうな(人も場所も)、人がいなければいないで暇そうな釣堀というものを、螺子が固定しているのかいないのか(エンジニアリング的に、詩的に)。

固定といいながら、するする、ふわふわと逃げていくような景であること、まったくもって不思議です。

ラヴ&ピース!


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