2021/06/20

■変異・変容 『豆の木』第25号より

火曜日のたぶん紫陽花だつたもの  鈴木健司

火曜日というものがどんな曜日かというと、私にとっては、燃やすゴミの日であり、鳥たけさんの定休日。どの曜日も特別といえば特別だし、特別じゃないといえば特別じゃない。これ、あまり勧められない暮らし方です。

さて、紫陽花には似ても似つかないものなのだろう、目の前にあるのは。

「紫陽花だった」と断言できないところが、この世の難しさであり面白さにちがいない(この暮らし方はお勧めできる)。

作者は併載の短文によると、物理学に携わる人。この人だからこそ、「たぶん」と類推できるのだろうか。それとも、誰にでも可能な類推なのだろうか。














掲句は『豆の木』第25号(2021年5月)より。

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